「XO醤」使ったアイデアメニュー 「アワビと貝柱の野菜炒め」
便利な飲食材が盛んに出回っている。食品メーカーがこぞってマーケティングに力を入令消費者ニーズに合った新製品の開発には目を見張るものがある。調理担当者もそうした新しい食材、便利な食材を最大限有効に使ってオリジナリティーあふれるヒットメニューを作ってもらいたいものだ。今回は香港を代表する高級ホテルの中華レストランから始まった。最高の調味料「XO醤」を使ったアイデアメニュー三品を紹介する。
香港で三~四年前から、ペニンシュラ・ハイアットリージェンシーといった高級ホテルで使われ始め、現在では広く知られるようになってきた。
XOとはブランデーの階級分けに用いられるアルファベットのエックスオーのこと。これがソースの中に入っていて、干し貝柱、ターチュイ、干しエビ、ショウガ、エシァロット、たかのつめなど、それぞれに独特の風味をもった七~八種で構成され、油で揚げ味をつけた最高級のソースともいえる。
厳選された高級な材料を多数使っているため、ただ辛いだけでなく、独特なコクと風味(香り)が楽しめる。
点心類を食べる時にそのままつけてもいいし、炒める調理に使っても、今までとは違った味わいの料理ができる。
調理のポイントは、XO醤の持っている香りを殺さないこと。油で炒めて香りを鍋によくつけることが大切だ。
今後、中国料理(広東)の万能ソースとして、また、ジャンルを越えた、汎用(万能)調味料として、大きな市場になると期待ができる。
●材料
生アワビ・・・・173.5㌘
貝柱・・・・220.9㌘
グリーンアスパラ・・・・69.5㌘
ニンジン・・・・25.4㌘
たまご・・・・適量
油・・・・適量
XO醤・・・・24.9㌘
スープ・・・・47.8㌘
酒・・・・6.0㌘
塩・・・・1.4㌘
MSG・・・・少々
砂糖・・・・1.5㌘
水溶き片栗粉・・・・適量
ごま油・・・・2.3㌘
●作業マニュアル
①アワビに塩をふり、たわしで洗いカラ、内臓を取り除き、スライスする。
②貝柱は固い部分を取り除き、スライスする。
③アスパラは皮をむき5㎝に切る。ニンジンは飾り切りにスライスする。
④アスパラ、ニンジン、アワビをゆがく。
⑤貝柱に卵白を付け、片栗粉をまぶして揚げる。ゆでたものは油通しする。
⑥スープ、酒、塩、MSG、砂糖を合わせる。
⑦鍋に油をひき、XO醤を入れて炒め⑤と⑥を入れて炒め合わせ、水溶き片栗粉とごま油を加えて炒める。