日本マクドナルド、総合研究施設「スタジオM」新設 ビジネスのスピード強化狙う

2007.11.05 335号 6面

日本マクドナルド(株)(東京都新宿区、電話03・6911・5710)は、メニュー開発から店舗オペレーションまでの品質、サービス、新商品などを総合的に研究・検証する総合研究施設「スタジオM」を東京都新宿区に新設、本格稼働を始めた。原田泳幸代表取締役会長兼社長兼CEOは「4年間、顧客数と来店頻度を高める“客数拡大”を徹底的に行って売上げをプラスに転じてきた。本格稼働で新メニューの投入スピードを上げ、時間帯別対応など、さらに新たなチャンスをとらえていく」と、世界のマクドナルドの中でも初の試みとなる総合研究施設で、新たなビジネスモデルを構築していく。

これまでは、品質検査や新商品開発、モニター調査などの施設が都内にそれぞれあり、店舗オペレーションの検証は実際の店舗で行うなど、各機能が分散していた。

スタジオMの新設で各施設を1ヵ所に集約させて品質管理、新メニュー開発、モニター調査や店舗でのオペレーション研究などの一連の流れを短時間で検証する体制を構築した。これで、数ヵ月を要していた新メニュー投入のスピードが一段と向上し、食材の旬やフードトレンドに即応した商品や、サービスをいち早く提供することが可能となった。

マクドナルドでは、客数拡大戦略の一環として時間帯別メニューに注力しており、フードメニューのバラエティー化や、CVSに見られる顧客を飽きさせない商品改廃のスピードアップは、さらなる拡大において大きなテーマだった。

スタジオMは、テストキッチン(キッチン・客席)、フードセーフティーラボ、メニューマネジメントキッチン、ミーティングルーム、テースティングルーム、ハンバーガー大学クラスルームなどの6施設からなり、施設面積は約770平方メートルである。

新施設からの新商品第1弾は11月2日新発売「マックラップ」(チキンシーザー、えびサウザンの2種。各210~240円)。チキンやエビとレタスをトルティーヤで包んだスナックタイプの商品で、おにぎり同様、パリッと簡単に開けられてワンハンドで食べられる。

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