回転寿司 ハミータ、千葉県内ロードサイド立地に9店舗展開
昭和40年6月、千葉・館山市に開店した「波奈ずし」が現在の出発点だ。本格的なすし専門店だったわけだが、このあと、51年、53年とすし割烹「活味波奈」を出店し、すし分野については独自のノウハウを蓄積している。
経営は早野商事㈱(本社・千葉市、早野友宏社長)だが、53年6月には四街道市に持ち帰りの専門店「太助ずし」の一号店を開設し、さらにまた、58年9月には千葉・小倉台に回転ずし「ハミータ」の一号店を出店した。
業態を次ぎ次ぎと開発してきたというわけだが、千葉県内をテリトリーにして独自のチェーン網を築いてきている。
チェーン展開に伴って昭和61年からFCシステムを導入し、一時は直営合わせて五〇店近くを出店したこともあったが、現在は不採算店を整理したことなどもあって、持ち帰り、回転ずしについては、太助ずしが直営二店、FC一六店、ハミータが直営六店、FC三店で計二七店を出店する。
回転ずし「ハミータ」は、すべて、ロードサイド立地のファミリーレストランタイプで、店舗面積五〇坪、駐車場(二〇台前後)付で、商圏人口二、三万人を設定している。
メニューはサイドメニューを含め七、八〇種で、一皿一〇〇円、一五〇円、二〇〇円、三〇〇円の四つの価格システムを導入している。やはり、客単価の向上と食材コストの上昇を吸収する考えから、価格別メニューを取り入れているわけで、これは最近の回転ずしの大きな流れとなっているようだ。
イートインに加えては持ち帰りメニューとして、「雅」(一八〇〇円)、「華」(二二〇〇円)、「宴」(三〇〇〇円)などホームパーティ用メニューのほか、ちらし六〇〇円、鉄火丼六五〇円、巻もの一〇〇~三三〇円などもラインアップしている。
平均月商一二〇〇万円。回転ずしでは高収益のチェーンビジネスといえるが、これは客席のキャパが五、六〇席と比較的大きく、またテイクアウトの貢献度(二割)もプラスしているからと判断している。
客単価は昼一〇〇〇円、夜一一〇〇~一二〇〇円といったところで、これは他チェーンと似た消費単価だが、当面の課題として二〇〇円アップを意図しさらに収益力を高めたいと考えている。
客層はサラリーマンや主婦、ファミリー客など。営業時間午前11時から午後10時(定休日なし)。