気を吐くお好み焼き Mr.もんじゃ=独自のモダン焼き

1994.02.07 45号 12面

一〇軒のうち八軒はつぶれているといわれるほど不況のあおりを受けているのが銀座界隈の飲食店事情であるが、「Mr・もんじゃ」は大阪とも広島とも違う独自のお好み焼き“モダン焼き”‐写真‐を提案し、銀座のOL、サラリーマンなど常連客をつけて繁盛している。

昨今お好み焼きは、野菜が豊富な広島風に人気があるが、モダン焼きは広島風より生地に厚みがあり、ボリュームがある。味の決め手のソースは経営者の芳賀隆さんがナショナルブランドのソースをアレンジして「おいしさ五倍の楽しみ五風味」と題して開発したもので、レギュラー、辛口、甘口、ユズ味噌、スタミナ。そして風味はゴマ、味噌、醤油、スタミナから選べる。

編曲者ならぬ自称「編味者」という芳賀さんは、「食べ物は化学であり、微妙な取り合わせで味が違ってくる。味を作るには精神力、目、舌、どれが欠けてもダメなんです」という。自ら開発したソースをインターナショナルブランドにすることを目標としており、ソースのみの流通や、このソースを使ったお好み焼き・鉄板焼きのFC店を計画中である。「いいものを適正価格で」を貫く同店の客単価は、鉄板焼きもよく売れるので三〇〇〇円。九坪二八席で一日三~四回転する。

主なメニューはモダン焼き一五〇〇円、お好み焼き、ネギ焼き、もんじゃ焼き各九〇〇円、鉄板焼き九五〇円などで具材を五〇種以上揃えている。

▽「Mr・もんじゃ」(東京都中央区銀座八‐六‐五、℡03・3574・7981)▽営業時間‐午後6時~午前4時

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