ホテル戦争特集:第一ホテル光が丘、厨房も電磁気使用

1994.09.05 59号 11面

コミュニティー型

第一ホテル光が丘(東京都練馬区、03・5372・4490)は4月25日、超高層オフィス、ホテル、スポーツクラブが連結した複合施設「J・CITY」のホテル施設としてオープンした。

“水と緑と光”をコンセプトにオープンしたJ・CITYは、複合施設の各機能をジョイントすると同時に、光が丘パークタウンという新しい街と旧来都市、また、都心と郊外とをジョイントする中継地としての役割に夢を託した総称。

前田建設工業(株)と前田産業(株)が所有する五〇〇〇坪の敷地に建つホテルは、所有が前田産業(株)、運営が(株)第一ホテル。後背の光が丘パークタウンは、一万二〇〇〇世帯、人口約四万三〇〇〇人を有し、周辺地区を含め、一〇〇万人近い商圏を持つコミュニティー型ホテルだ。

地下三階、地上六階建てで、内装は、エレガントなネオクラシック調。客室は、シングル(一万二〇〇〇円)四四室、ツイン(一万六〇〇〇円)四四室、ほかにダブル、和室、スイートを含め九一室。シングル二一平方メートル、ツイン三二平方メートル。シングルベッド幅一五〇〇ミリメートルのゆったりサイズ。宴会場は、大・中各一室、小四室を持ち、地域での宴会、婚礼、集会需要を期待する。

既に初年度二〇〇組の受注を得ており、「より良いサービスには一日六組が理想」(澤木識顕管理部長)から数値的にはクリアしたとする。現在「オープニング記念特別プラン」を、来年3月まで五〇人九八万円で提供。受注のほとんどはこのプランを選んでいる。

土・日の集客高い

料飲施設では、コーヒーショップ、和食、中華、バー・ラウンジの四つを一階に置く。各店ともランチメニューを一二〇〇~一五〇〇円のリーズナブル価格に設定。コーヒーショップのランチブッフェ(一六〇〇円)、ケーキブッフェ(一二〇〇円)は、女性に人気で、オープン前から並ぶほどだ。「土・日の集客が高く、平日の集客は、これからの課題」とする。

設備はすべて電化。厨房も電磁器を使い、クリーンエネルギー使用でホテルのイメージアップ、職場環境の向上につながり「トータル的には経費も抑えられる」と見る。

初年度売上げ目標二五億円。宿泊一六%、宴会四三%、料飲三八%、その他三%を見込み、「知名度が上がるまでには、半年、一年は必要」としながら、「としまえんパック」(一万四〇〇〇円~)、「夏休み宿泊プラン」(一万〇五〇〇円~)、「スポーツクラブ体験パック」(一万三五〇〇円~)などのパックプランでお値打ち感を出し、地域客にアピールしている。

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