ホテル特集 東京・多摩地区 「パレスホテル立川」施設概要
一、二階を占める料飲施設は六室。一階のコーヒーショップ「イルペペ」(一二四席)は、オープン前はイタリア料理リストランテ「イルペペ」が予定されていたが、「地域密着型に徹するため、コーヒーショップとし、価格、メニューとも親しめるものにした」と、地元密着の意気込みを示す。
家族連れからビジネスマンまで幅広い層に対応し、リーズナブル価格と豊富なメニューを展開するが、「ウイークエンドランチバイキング」(二五〇〇円、家族向け土・日・祝日)、「ウイークデー・アフタヌーンティー・バイキング」(一五〇〇円、主婦向け月~金)、その他「日替わりランチ」(一二〇〇~一八〇〇円)、「週替わりディナー」(二〇〇〇~三五〇〇円)、シェフのお薦めメニューなどを提供する。
鉄板焼「明日香」(四四席)は、五つのコーナーを設け、地元産食材を用いた「多摩コース」(八〇〇〇円)などを提供する。その他、ラウンジ「サロン・ドゥ・カフェ」(三六席)もある。
二階は、立川市の木である欅(けやき)から命名した和食の「欅」(九八席、個室六室)、中国料理「瑞麟」(九八席、個室三室)、バー「ロイヤルオーク」(四二席、個室一室)を設ける。
個室を多く設けることで家族で楽しめるようにし、「欅」では、午後4時までのランチタイムに女性向けの弁当や、来春オープンが予定される高島屋の客層に合わせ「ミニ懐石」も予定している。
全売上げ比率三〇%を見込む。
長年培った伝統あるパレスの味をベースに、地元の特色をくみ入れたものにしていきたい。
鉄板焼「明日香」では、地元食材を使った「多摩コース」八〇〇〇円に人気がある。
奥多摩産、コイのマリネーは、小骨を感じさせない和食の調理法、旬の川魚(アユ、イワナ、ヤマメ)は、開き方がフランス料理風で、笹を香りづけに使う。これにチョイスとして、地鶏(三鷹・軍鶏)がある。
メーンの武蔵野牛(一六〇g)は、武蔵野に古来から伝わる独特の飼育法で飼われた牛を農家と契約して仕入れ、多摩産の有機栽培野菜の安定供給も取りつけた。
仕上げは、秋川名物、よもぎそばを特注で打たせ、多摩の特色を色濃く出している。
その他、和食「欅」では、地酒の澤乃井、吟雪、多満自満、千代鶴などを提供したり、宴会でも、大きく盛付けた料理以外にも、小皿料理を取り入れ、食べ易くするなど、本社と違った味わいを出している。
多彩なエンターテイナーによるクリスマスディナーショーを、三夜にわたり開催する。
◆「クリスマスJAZZLIVE」=原信夫とシャープス&フラッツ、松本英彦、伊藤君子らジャズの実力派スター三組のジョイント・ディナーショー、12月23日、二万六〇〇〇円◆「コロッケ・ディナーショー」=ものまねにますます磨きをかけ、テレビ、舞台と幅広く活躍中の「コロッケ」を迎えてのクリスマス・イブ、12月24日、三万三〇〇〇円◆「堺正章ディナーショー」=「チューボーですよ」など人気テレビ番組でおなじみの堺正章を迎えてのディナーショー、12月25日、三万三〇〇〇円
三階~六階に、小宴会場一一室、二分割できる中宴会場一室、三分割できる大宴会場一室の計一三室がある。
大宴会場に「ローズルーム」(一〇五〇平方メートル)は、立食パーティーで一五〇〇人収容可能な多摩地区最大のもの。天井の高さ六m、天の川をイメージしたシャンデリアが豪華さを感じさせる。中宴会場の「こぶしの間」は、地域密着型ホテルにふさわしく、立川市の花「こぶし」から命名。
「東村山市など今まで都心に流れていた宴会や、立川グランドホテルが取れなかった婚礼を取り込みたい」としている。すでに婚礼受注二六〇件だが、立川市が二〇%、八王子市一五%も入っており、今後、この地域への需要開拓を積極的に行うという。
全売上げ比率五二%とし、開業記念婚礼特別プランにAプラン一二〇万円(土・日・祝祭日、五〇人)、Bプラン一〇〇万円(平日および仏滅の土・日・祝祭日)が来年4月30日まで提供される。
一二階中、六階~一二階が客室。シングル九一室、ダブル二〇室、ツイン一一五室、デラックスツイン七室、ハンディキャップルーム一室、和室三室、スイート一室の計二三八室。
一〇棟の業務・商業ビルを建設するファーレ立川内にあるため、ビジネスマンを主なターゲットにしているが、西武球場への足場として選手の宿泊もあるという。
やすらぎと落着きを感じさせるウォームベージュトーンとクールペパーミントトーンの二種の色合いでまとめ、各室とも客の好みの温度に室温のコントロールが可能。シングルルームでは、一・四mの幅広タイプのベッドもあり、ファクシミリ専用回線は、全室につき、浴衣、目覚まし時計も置かれているのは、ビジネスの必需品としてのものか。
すでに受験生の予約などもあり、客室稼働率六五%、全売上げ比率一八%を見込む。