外食のギフト化最前線 ジェフグルメカード、後発ながらトップの座に

1995.07.17 81号 5面

(株)ジェフグルメカード(東京都中央区、03・5968・4015)は外食機会の増大や喚起など市場の活性化を目的として日本フードサービス協会を母PRに設立。四期目に入り、家族全員で楽しめる新しいギフト券としてテレホンカード、ビール券などからシフトする客をつかみ、今年の秋には累積発行枚数一〇〇〇万枚達成となる。平成6年度の売上げは一七億円。まずまずの立ち上がりだ。

飲食の全国共通券としては先発で愛知県鮓商環境衛生同業組合など各都道府県の四〇団体が昭和63年度発行の全国共通すし券を発行、現在年間約四億五〇〇〇万円を売り上げている。ジェフグルメカードはすかいらーく、ロイヤルホスト、デニーズ、モスバーガー、ケンタッキーフライドチキンなど大手チェーンが参加して全国一万二〇〇〇店で利用可能。その利用度の高さから後発ながら外食ギフトとしてはトップのシェアを築いている。

平成7年3月現在のカード回収率は累積で約六割。贈り物としてのリピート率も高く直販の大手法人利用も増えている。今後の課題としては販売拠点がケンタッキーフライドチキンやモスバーガーの店舗など約二〇〇〇店と制約があり、これをいかに拡大して利用度を高めていくかである。一年前から販売を始めたソニー・アミューズメント・スポット銀座ソニービル一階、立川ルミネ七階では「チケットと同じ窓口で扱っているが、チケットの販売は午前中に集中し、グルメカードのお客様は午後からが多いので、効率はよい。先日は立川ルミネで一日一一〇〇枚を売るなどまずまずの売上げで推移しています」(アール・アール(株)斉藤文夫業務課課長)と扱いチケットの一覧を見てグルメカードがあることを知り、購入する客もいるという。

将来的には三〇〇億円を目指して取り組んでいる。

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