仏・アルプス地方の魅力紹介「ローヌ・アルプス・ジャポン」開く

1995.12.18 91号 23面

(株)アーバン・コミュニケーションズ(東京都新宿区、03・5322・1151、武田容明社長)は、11月20日から26日までの七日間、フランスのローヌ・アルプス地方の魅力を紹介するイベント、「ローヌ・アルプス・オ・ジャポン」を東京と京都で開催し、多くの称賛をうけ終幕した。

このイベントは、ローヌ・アルプス地方商工会議所が主催し、パリ商工会議所と東京の(株)アーバン・コミュニケーションズ、フランス料理文化センター(略称FFCC)が協力して実現したものである。

ローヌ・アルプス地方は、フランスの中央東部に位置し、アルプス最高峰モン・ブランの麓からフランス第二の都市リヨンに広がるローヌ河沿いの自然環境に恵まれた地域である。

この地方は、フランス有数の農業地帯で、豊富な料理素材や良質のワインを産出することでも有名である。

今回のイベントでは、この地方特産のスキー、織物、ガラス食器などの展示が行われたが、中でも注目されたのは、このイベントのために来日したシェフたちの顔ぶれである。

ローヌ・アルプス地方は、良質の食材とワインが産出されることもあって、三ツ星レストランが五店、二ツ星レストランが一七店もあり、フランス有数の美食の地として知られており、伝説的なシェフたちを数多く輩出していることでも有名である。

今回のイベントのためには、ポール・ボキューズ、ピエール・トロワグロ、ジョルジュ・ブラン、マルク・ヴェイラ、フィリップ・ジュース、レジ・マルコンなど、この地方が誇る三ツ星ホテルのグラン・シェフや若手のシェフ六人が来日し、東京と京都において料理の競演をした。

これらのグラン・シェフ一人を日本に招いても話題になるところであるが、六人の巨匠が一堂に会し、究極のディナーに腕をふるうのであるから、まさに夢の饗宴である。わが国ではもう、今世紀これだけのグラン・シェフが同時に集まることはないだろう、といわれてもいる。

11月20日には、新宿パークハイアット東京でローヌ・アルプス地方料理のビュッフェ(三〇〇人)、21日に箱崎のロイヤルパークホテルでガラ・ディナー(三五〇人)、23日は京都の新都ホテルでガラ・ディナー(一五〇人)が開催され、六人のシェフの料理を楽しんだ。また、このイベントの収益金の一部は、阪神大震災で親を亡くした神戸の子供たちのため義援金として贈られた。

「FFCCは、(株)アーバン・コミュニケーションズの文化事業として、パリ商工会議所との提携によりプロの調理師養成などを行っており、その養成コースの内容は関係者から高い評価をうけている。開所して五年にもなっており、来年4月から新しい取組みとして、これまでの経験を生かして、わが国の企業の社員養成講座をもうけ、業務製品販売セールス、調理食品や冷凍食品の商品開発担当者を対象にした『西洋料理調理基礎コース』を新設する予定である」(渡辺専務)。

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