繁盛店の独創メニュー・ワタリガニを食べやすく「かにボーイ」4選
カニ料理は和・洋・中、業種業態を問わず人気がある。だが“食べずらい”といった不満もある。身が複雑に詰まったワタリガニならなおさらだ。せっかくおいしく料理しても、めんどうくさがられて箸付かずで残されることも多い。そこで注目したいのがワタリガニの身だけを甲羅に詰め込んだ「かにボーイ」である。ワタリガニ五杯分の身がたっぷりと詰まったもので、甲羅付なので見た目も一際栄える。創意工夫次第で和・洋・中いずれにもマッチする「かにボーイ」を使った料理を紹介する。
水揚げ直後のワタリガニの生肉だけを厳選使用、甲羅一つに五杯分の生肉が詰まっている。つなぎ材、調味料、添加物はいっさい使用していない。盛り付けが栄えるように甲羅がきれいに磨かれていることもセールスポイントだ。ワタリガニ本来のうま味を失わず、調理し易く、食べ易く、調理法によりシェフの独創性を最大に生かせる新しいタイプのカニだ。
〈問い合わせ先〉メイプルフーズ(東京都中央区築地六‐七‐九、築地スカイレジテル三一一号、Tel03・5565・7001)
■材料 かにボーイ、ホウレンソウ、京ニンジン、大根、卵
■作り方
(1) かにボーイの身をボイルする。
(2) 京ニンジン、大根はかつらむきし、たて塩でしんなりさせ甘酢につける。
(3) (2)を巻きすに広げ、ゆでたホウレンソウ、薄焼き卵を重ね、(1)を芯にして巻いて切る。
(4) 土佐酢と黄味を合わせた黄味酢を添える。
■ワンポイント 甲羅の色合いを生かす工夫。甲羅を一晩酢漬けして柔らかくなったところをひっくり返して器とした。
■参考売価 八〇〇円
■材料 かにボーイ、南京カボチャ、玉ネギ、ピーマン、椎茸、ハジカミ、スダチ、ショウガ
■作り方
(1) カボチャを蒸して裏ごしする。
(2) かにボーイの身、玉ネギ、ピーマン、椎茸を炒め、(1)と合わせて甲羅に戻し、焦げ目がつくぐらいまでオーブンで焼く。
(3) スダチ、ショウガを添える。
■ワンポイント カボチャの甘みを生かし女性向けに仕上げた。
■参考売価 八五〇円
■材料 かにボーイ、長ネギ、赤・緑ピーマン、豆〓、ショウガ、老酒、うまみ調味料、砂糖、コショウ、片栗粉、ごま油、シャンツァイ
■作り方
(1) かにボーイの身をうまみ調味料で味付けし甲羅に戻す。
(2) (1)を半分にカットし、適当に切った野菜、豆〓、ショウガ、老酒、砂糖、コショウと合わせ炒める。
(3) (2)を水溶き片栗粉でとめ、ごま油をかける。シャンツァイをあしらう。
■ワンポイント 大振りに切ったカニ肉と長ネギに豆〓のうまみをからませた一品。甲羅の中身がすべてカニ肉で食べ易いことに驚かされる。
■参考売価 七五〇円
■材料 かにボーイ、マヨネーズ、トマトケチャップ、リーペリンソース、コニャック、インゲン、ニンジン、グレープフルーツ、シブレット、セルフィユ
■作り方
(1) マヨネーズ、トマトケチャップ、リーペリンソース、コニャックを合わせソースとする。
(2) 適当に刻んだ野菜、フルーツとかにボーイの身を合わせ、(1)のソースで和える。
(3) 飾りにシブレット、セルフィユ、かにボーイの甲羅をあしらう。
■ワンポイント ソースとカニ肉のマッチングが美味。ニンジンが色合いと触感のアクセントを演出。
■参考売価 八〇〇円