注目のカナダの食材 ワイルドライス料理3選

1996.03.18 97号 30面

ワイルドライスとは、直訳すれば「野生のコメ」の意。古くから北米大陸の湿地帯に群生し、インディアンが冬場の食料にしていた。形は細長く、色は濃褐色。とても硬いので水に浸して使うが、料理をすると五倍ぐらいに膨れる。焦げたナッツのような香ばしい風味があることから、カナダやアメリカでは、鴨料理の詰め物、スープ、サラダ、パンケーキ、クッキーにと幅広く使われている。最近では、脂肪分が少なく、タンパク質が豊富で消化に良い自然食品として、健康食愛好家の間で人気を得ている。調理法は、普通のコメより浸漬時間が長く、水量多くして、弱火でじっくり煮る。調理時間の長さがネックとなっているが、独特の風味と味わいが着実にファン層を広げている。

■材料 ワイルドライス、トマトコンカッセ、塩、ごま、オリーブオイル、ソース(トマトジュース、トマトホール、塩、コショウ、オリーブオイル)

■作り方

(1) ワイルドライスを煮ておく。

(2) (1)にトマトコンカッセと塩、ごま、オリーブオイルを入れ煮詰める。

(3) ヤリイカの皮をむき(2)を詰めグリエする。

(4) ソースを煮詰め、塩、コショウ、オリーブオイルで香り付けする。

(5) (4)をしき(3)を乗せてバジリコオイルを振りかける。

■ワンポイント イカを煮すぎず、身を詰めすぎない。アクセントに油で揚げたワイルドライスを添えても良い。

■材料 ワイルドライス、豚肉、長ネギ、カレー粉、ショウガ、老酒、醤油、砂糖、ゴマ油、豆板醤

■作り方

(1) 豚肉を適当に切り各種調味料と合わせる。

(2) ワイルドライスを柔らかくなるまで煮込む。

(3) (1)と(2)を合わせ、蒸篭で二時間蒸す。

■ワンポイント ワイルドライスの触感とカレー粉の風味が豚肉に良く合う。ワイルドライスは良く煮込むこと。

■材料 ワイルドライス、椎茸、ジャガ芋、玉ネギ、セロリ、オマール、ホタテのソース、ニンニク、長ネギ、ショウガ、バター、オリーブオイル、がらスープ

■作り方

(1) 適当に切った野菜をオリーブオイルで炒め、各種調味料を合わせる。

(2) がらスープとワイルドライスを加え弱火で煮込む。

(3)ワイルドライスが柔らかくなったらオマールの身を入れる。

■ワンポイント ワイルドライスはあらかじめ煮込んでおくと良い(早くできあがる)。

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