メニュートレンド:日本一分厚い半熟パンケーキ 男性客6割のスイーツ店 「スイーツ・オ・レ」

2013.05.06 410号 01面
写真手前より、「日本一分厚い半熟パンケーキ」(680円)、「つけ麺コーヒーゼリー」(400円)、「溶岩ドーナツ」(480円)。メニューには、甘さ度や、合う酒も表示し、アルコール類も充実

写真手前より、「日本一分厚い半熟パンケーキ」(680円)、「つけ麺コーヒーゼリー」(400円)、「溶岩ドーナツ」(480円)。メニューには、甘さ度や、合う酒も表示し、アルコール類も充実

 甘党男子が堂々と利用できる店が、大阪・南船場にある「スイーツ・オ・レ」。“男のためのスイーツカフェ&バー”として、昨年9月にオープンし、オリジナルスイーツやアレンジメニューを開発。酒と一緒に楽しむ提案も行い、利用をのばしている。

 ●男性客6割のスイーツ店 甘味をアテに酒もOK

 大阪・南船場で、“男の”と銘打って異彩を放つのが、スイーツ・オ・レ。女子禁制ではなく、女性客も大歓迎の店だが、店内で目立つのはやはり男性。現在、男女比は6対4で、利用客からは、「デートで利用するのは、彼女の意見優先の店。ここは、自分主体でスイーツを楽しめる、隠れ家的貴重な存在」という声も聞かれる。

 「自分自身スイーツ好きなのに、店には入りにくいという経験をしてきました。じゃあ、男性も入りやすい店を作ろうというのが、開店のきっかけ」と、代表の伊藤貴志さん。パティシエの経験はなく、サラリーマンから転身して開業。甘党男子のニーズをかなえる味を、料理研究家のアドバイスをもとに開発したという。

 メニューは、オリジナルスイーツをはじめ、ケーキ店から取り寄せたスイーツをベースにした、アレンジメニューまで、幅広く用意。「スイーツをアテに、お酒も楽しんでほしい」と、アルコール類も充実の品揃えである。

 店の一番人気は、「日本一分厚い半熟パンケーキ」(680円)。じっくりと焼き上げて熱々で登場するパンケーキは、生地に豆腐をミックスしたヘルシーな一品。フワフワ感と、トロリとした口溶けが魅力である。また、竹炭を練り込んだ、真っ黒なドーナツをアレンジした、「溶岩ドーナツ」(480円)も人気。ドーナツの穴からあふれだすように、ホイップクリームやマンゴーソース、チョコレートソースをトッピングした、遊び心が楽しいメニューだ。

 その他、ユニークなのが、箸で食べるコーヒーゼリー。店内で入れたエスプレッソを麺仕立てにした、「つけ麺コーヒーゼリー」(400円)は、特製の生クリームのつゆにつけながら食べるスタイル。夏に向けて、期待できるメニューである。

 季節とともに、スイーツを考案し、よりニーズに合うメニューを提案していきたいという同店。お酒とともに楽しむお客からの、「食べ応えのあるメニューからスタートし、締めにスイーツを楽しみたい」という要望に応え、夜のフードメニューも充実させる予定だ。

 また、今年のバレンタインデーにはギフト用チョコレートを用意し、約300個を販売した同店では、テークアウトの需要にも着目。今後は、テークアウト用のケーキ類も提供される。「将来は、大阪を代表するような、スイーツ土産のプロデュースを目指したい」と、さらに挑戦は広がりそうである。

 ●店舗情報

 「スイーツ・オ・レ」 所在地=大阪府大阪市中央区南船場4-10-16/開業=2012年9月/営業時間=正午~午後11時、月休/坪数・席数=約12坪・21席/客単価=昼1000~1500円、夜約2000円/1日来店客数=平日約40人、週末約60人/目標月商=300万円

 ●愛用資材・食材:「海の宝石/プチプチ海藻ビーズ」

 製造元=ユジャロン(大阪市港区)

 生クリームなどのトッピングとして活用しているのが、ユジャロンの「海の宝石/プチプチ海藻ビーズ」。海藻類に含まれるアルギン酸から作られた、無味無臭の自然食品で、5色のビーズで商品を演出できるのが特徴だ。華やかさとヘルシー感をプラスするとともに、お客に驚きを提供し、コミュニケーションのきっかけづくりとしても導入している。

 規格=1kg。要冷蔵

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