「惣菜・べんとうグランプリ2016」金賞12品、優秀賞43品、入選43品
日本食糧新聞社は、中食市場の活性化を目的に惣菜・弁当の秀逸商品をたたえる「惣菜・べんとうグランプリ」を開催する。このほど2016年開催の最終選考委員会を東京・新橋の第一ホテル東京で行い、6部門12商品の金賞受賞が最終決定した。受賞商品は4月13~16日・東京ビッグサイトで開催する「第19回ファベックス2016」で展示され、13日の式典で表彰された。
●中食市場の活性化と商品開発を支援 自薦・他薦1,084品から秀逸品を選出
惣菜・弁当を主とする「中食」の市場規模は推定8兆円強。共働き所帯の増加、高齢化や個食化の台頭、外食控えによる内食回帰など、食生活の成熟を背景に右肩上がりの需要を堅持している。「惣菜・弁当が食品スーパーの明暗を分ける」と叫ばれ久しいが、その傾向は年々強まるばかりだ。
なにより市場活性の原動力は、“実質本位”に基づく自由な商品開発力だ。完売を原則とする中食は、作り手のポリシーは二の次。著しい改廃を繰り返しながら、消費者の厳しい目にかなう商品を提供し続けなければならない。その環境で鍛えられたヒット商品は、近代料理の代表作ともいえる。
「惣菜・べんとうグランプリ」は、そうした中食市場の活性化を支援する恒例催事として、中食ビジネスの総合展示会「ファベックス」と連動し、毎年4月に開催されている。
今回は、実売商品を条件に2015年10月28日~2016年3月7日の期間で公募。自薦・他薦を合わせ1084品がリストアップされ、1次・2次書類審査を経て100品が最終選考に残り、選考委員会(別掲)が書類・試食審査を行った結果、「健康・ヘルシー」「歳時(催事)」「地域」「プレミアム」「宅配」・仕出し」「駅弁・空弁」の6部門から「金賞」12商品、「優秀賞」43商品が選定され、棄権を除く残り43品は「入選」となった。
◆選考委員会(委員長以下順不同・敬称略)
▽委員長・奥村彪生(伝承料理研究家、奥村彪生料理スタジオ「道楽亭」主宰)
▽副委員長・小平昭雄(惣菜サミット会長)
▽委員・見目洋子(専修大学商学部教授)▽同・藤木吉紀(日本惣菜協会専務理事)▽同・高橋正夫(日本べんとう振興協会専務理事)▽同・谷口正俊(かいエンタープライズ代表取締役社長)▽同・平山勝己(日本食糧新聞社専務取締役)▽同・岡安秀一(外食レストラン新聞編集長)
主催=日本食糧新聞社
後援=日本惣菜協会、日本べんとう振興協会、惣菜サミット
特別協力=日本鉄道構内営業中央会
●審査項目
満足度=内容(質実・分量・価格)
独自性=差別化、オリジナリティー
コンセプト=ターゲットの明確さ
ビジュアル=容器、彩り、盛り付け
●審査過程
募集=公募、他薦、主催者推薦
1次選考=識者による書類審査
2次選考=識者による書類審査
最終選考=選考委員会による書類審査、試食審査
◆「惣菜・べんとうグランプリ2016」金賞受賞商品一覧
●健康・ヘルシー部門
原信ナルスオペレーションサービス「みすじDEローストビーフサラダ」498円
エームサービス「Care4you」600円
梅の花plus「豆乳グリーンカレー」648円
●歳時(催事)部門]
中部フーズ「ファミリーパーティ寿司」862円
サトウ産業「ふっくら肉詰めいなり」322円
●地域部門
ヒライ「わさび枝豆竹輪サラダ」150円(1本)
三丹本店「こんがり焼いたOINARIサンド」980円
●プレミア部門
エッセンハウス「和牛日本一☆食べ比べ御膳」2,376円
●宅配・仕出し部門
クリエイティブママ「心踊る!彩りオープン海苔巻き」954円
●駅弁・空弁部門
南総軒「伊勢海老まるまる一匹“波の伊八弁当”」1,800円
塚田農場プラス「塚だまタルタルの特製チキン南蛮弁当」790円
吉田屋「大玉ほたてと大漁ウニ弁当」1,780円