話題の夏季メニュー:吉野家「麦とろ牛皿御膳」 女性客とシニア層が急増 夏の新定番に
吉野家は、昨年の夏季、約2ヵ月で累計500万食を販売した「麦とろ牛皿御膳」(並盛580円、大盛680円=いずれも税込み)を6月2日から全店で発売した。昨年は販売期間中、女性客の構成比を通常の約2割から約3割に引き上げ、そのうち60歳以上のシニア層が36.1%を占めるなど、女性客とシニア層の新規開拓に成功した。今年は発売を約2ヵ月前倒しして昨年以上の導入効果を見込む。
「麦とろ牛皿御膳」は、滋養強壮に効果的な「とろろ」、食物繊維が豊富な「麦めし」、定番の「牛皿」をセットにした“がっつりヘルシー”な夏向け定食。今回新たに、滋養強壮機能成分の高い“ジオスゲニン”に着目して、それを多く含む「懐山芋」の抽出成分を、とろろに配合した。「早い」「安い」「うまい」に「健康」を加味して、さらなるイメージアップを図る。
河村泰貴社長は、「値上げによる客離れが叫ばれる中、本品の昨年実績により、『高くても価値がある商品は売れる』という確かな手応えを得た。昨年の発売は7月下旬で出遅れたが、今年は万全の態勢で6月初頭に間に合わせた。販売目標、終売時期は非公表だが、昨年を上回る導入効果を期待したい」と語った。