ワケありの盛り付け:存在感ある“情熱トルネード” 「情熱うどん讃州 豊崎本店」

2018.02.05 468号 06面
生醤油うどん 650円(税込み) 崩すのが惜しくなる美しい姿

生醤油うどん 650円(税込み) 崩すのが惜しくなる美しい姿

ねじりながら円を描くように

ねじりながら円を描くように

 ●コシ&ツヤ感じる手法

 大阪で、讃岐うどんの人気店といえば必ず名前が上がる「情熱うどん讃州」。知名度アップのきっかけになったのが、麺をらせん状に盛り付ける“情熱トルネード”である。

 このネーミングは、盛り付けに感心したグルメブロガーによるもの。SNSで評判が拡散し、今では、関西の多くの店がこの盛り付けを取り入れている。「2006年のオープン時に、“麺を見たらウチと分かる、独自のカラーを出したい”と考案しました。当時は、大阪はもちろん本場の香川でも、うどんの盛り付けにここまでこだわる店はありませんでした」と久保達也店主。

 手順の大前提は、まず、長さと表面を揃えること。それをねじって1本の綱のようにして、さらにねじりながら、円を描くように盛り付けていく。麺のスパイラルにより表現されるのは、主役としての存在感ある美しさ。踏んで鍛える自家製麺のコシやツヤが、よりイキイキと感じられる盛り付けとなっている。

 「慣れれば、さほど難しくはない」というが、うどんをそのまま出すスタイルに比べると、当然手間がかかる。しかし、忙しいランチタイムでも、一品ずつ“情熱”を込めて丁寧に提供するのが同店のポリシー。トルネードスタイルは、その心意気を表現する役割も担っている。

 ●店舗情報

 「情熱うどん讃州 豊崎本店」

 所在地=大阪市北区豊崎3-4-12

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