業務用加工食品ヒット賞 中華部門:味の素冷凍食品「ガツうま!チャーハン」

2018.09.03 475号 08面

 ◆独自の着眼・技術で課題解決

 味の素冷凍食品の「ガツうま!チャーハン」は2017年秋の発売後、圧倒的なおいしさと現場のニーズに応える利便性で新たな市場を創り出し、右肩上がりの販売実績をあげている。『“味の素冷凍食品ならでは”の着眼・技術による「高い納得度」「期待以上」の商品提供』が開発の基本方針。業務用ユーザーの深刻な人手不足・熟練者不足を背景に、オペレーション課題の解決を図り、生活者に高品質なプロの味を届けることで市場の存在感を高めている。

 「ガツうま!チャーハン」の開発起点は、主に外食業態でのチャーハン需要の高まり。中でも道路沿いのSA・PAやレジャー施設に着目したところ、提案力を重視する営業からのフィードバックで現場課題が浮き彫りに。この課題に着眼し、味の素グループの技術力を総合して開発に取り組んだ。

 課題とは、昼時や夕方以降の短時間のうちに来客が集中し、スピーディーな提供が必要となること。とくにセットメニューの効率的な提供に難があること。チャーハンに必要な調理設備をもっていても、作り置きのためジャー保温するケースが多く、品質の劣化が起きてしまうこと。一方、本格的な外食品質のチャーハンを提供したいとの要望も多く聞かれた。

 そこで同社は(1)これまで培ってきた経時耐性の技術をコメに活かす(2)家庭用のヒット作「ザ★チャーハン」の製造ノウハウをおいしさに生かす–ことで課題解決を目指した。

 「ザ★チャーハン」の特徴である“猛烈に食欲を刺激する香り・味・風味”の技術をそのまま用い、本格的な中華料理店のおいしさを実現。さらに現場での使い勝手に配慮し、袋のままレンジ調理した後の炊飯ジャー保温による食感や風味の劣化を解消した。現場の来客パターンから4時間の保温時間を想定し、その間(1)保温しても米がパサつかない(2)味・風味が落ちにくい(3)保温による不快な蒸れ臭を抑制する–などの「時間が経ってもおいしさ長持ち」技術を確立した。

 「ガツうま!チャーハン」は発売後、新たなニーズをつかんで市場を創り、同社の米飯カテゴリー売上げの1割を占めるトップシェア商品となるまで成長する勢いだ。共通の課題を抱えるチェーン外食にも採用が拡大している。18年秋には同様のコンセプトで開発した「オムライスベースライス」を発売。冷蔵解凍後に炊飯ジャーに移して使用でき、風味だけでなく鮮やかな色合いも保つ。

 規格=900g×6

 ◆お客様の声に応える簡便時短オペレーション

 ●炊飯ジャー保温で時間が経ってもガツンとおいしい!

 焦がしニンニクのマー油とネギ油の香ばしさがしっかり染みた、ガツンと来るおいしさの絶品チャーハン。

 ●オムライスベースライス

 現場のニーズに応えるシリーズ品が新登場!

 「ガツうま!チャーハン」の“時間が経ってもおいしさ長持ち”技術を生かした、オムライスベースライスもこのほど新登場。

 規格=1kg

 ●手間なく調理、即提供!

 レンジ調理で…業務用電子レンジ(1400W)で片面約3分15秒ずつ温め、即提供!

 レンジ調理後、炊飯ジャー保温で…炊飯ジャーに入れて、注文が入るまで保温。

 盛り付けるだけ!…注文が入ったら、炊飯ジャーから盛り付けるだけで即提供!

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