G20大阪サミット会場で使用 キッコーマン食品「ハラールしょうゆ」

2019.08.05 486号 05面
ハラールしょうゆ

ハラールしょうゆ

同品は37ヵ国の代表団向け料理に使用された

同品は37ヵ国の代表団向け料理に使用された

 ●インバウンドへの提案加速 グルテンフリーにも対応

 キッコーマン食品の「ハラールしょうゆ」が、「G20大阪サミット2019」で使用された。会場内で使われ、調理とつけ・かけ、すべてに用いられた。

 G20サミットの提供メニューはムスリムに配慮し、首脳向けコース料理とは別に、37の国・機関の代表団向けレストラン、プレスダイニングなどで使用された。オリジナルの醤油皿も100枚用意し、卓上使いを促した。

 「ハラールしょうゆ」は国際的なハラール機関であるHFFIAから認証。厳格とされるマレーシアなどの機関と相互認証し、幅広いムスリムへ対応可能。アルコール発酵を行わず、アルコールの発生を抑えるために小麦も不使用。普通の濃口に近い味わいを、独自醸造で実現し、グルテンフリー料理にも使える。

 キッコーマン食品は飲食店のインバウンド対策を近年、提案して推進。ハラールやビーガン、ベジタリアン向けのレシピを充実し、そのまま使える「豆乳でつくったスープ」などを紹介している。

 G20での使用で「ハラールしょうゆ」は、高まるインバウンド需要のムスリム向けとしてお墨付きを得た格好だ。

 同社では、「レストランやホテルの他に、レジャー施設やECサイトでの取り扱いも始まった」と、さらなる販路拡大を目指している。

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