メニュートレンド:日本一ご飯がすすむラーメン「肉玉そば」
関西の人は、お好み焼きをおかずにご飯を食べるという。ならば、ラーメンをおかずにご飯を食べるのもアリだろう。「日本一ご飯がすすむラーメン」をうたっている「おとど食堂」の「肉玉そば」は、それを実現したメニューだ。
●豚ばら焼肉と生卵をトッピング
「肉玉そば」のルーツは、徳島県のご当地グルメ「徳島ラーメン」にある。徳島ラーメンといえば、チャーシューの代わりに甘辛く煮た豚ばら肉と生卵のトッピングが特徴的。それを踏襲しながらも、「おとど食堂」としてオリジナル化したのが同メニューだ。
「日本一ご飯がすすむラーメン」をアピールしていることについて、同店の運営会社の有田勇人さんは「ラーメンと半ライスや半チャーハンのセットメニューがあるくらいですから、ラーメンとご飯を一緒に食べたいと思うお客さんが多いということです」と分析する。
炭水化物を抜くダイエット法が注目されているが、そんなことは歯牙にもかけず、炭水化物×炭水化物で勝負する一品。満腹感訴求の「男飯」かと思いきや、「女性のお客さんからのオーダーも多いです」と女性客にも人気。
「肉玉そば」のトッピングの豚ばら肉は、煮るのではなく強火で焼き上げる。玉ネギとおろしニンニクを加え、特製ダレとコショウで調味。これだけでご飯1膳は十分いける。とろみ感のあるスープもご飯に合う。豚、牛、鶏を使った同店オリジナルの「三獣スープ」は、濃厚で味がしっかりしているが、くどくない。
「ラーメンとご飯の食べ方を、お客さんご自身がいろいろと工夫されています」とのこと。トッピングをおかずにしてもよし、ラーメンとご飯を交互に食べてもよし。「スープをご飯にかける方もいらっしゃいます。あと生卵とご飯を混ぜて卵かけご飯にする方も」と、確かに何通りもの食べ方がありそうだ。
味、見た目、ボリューム、「日本一ご飯がすすむラーメン」のキャッチコピーなどが相乗効果となり、週末は1日約120杯を売り上げる。コロナにも負けない最強のメニューといえるだろう。
●店舗情報
「おとど食堂」
所在地=東京都江戸川区東葛西6-15-1 コウセツビル1階 /開業=2015年10月/坪数・席数=28坪・23席/営業時間=11時30分~24時。日曜営業/平均客単価=1000円/1日平均集客数=平日160~170人、土・日約200人
●愛用資材・食材
「GABANブラックペッパー」 ギャバン(東京都中央区)
豚ばら肉の味付けの仕上げに
マレーシアで収穫されるペッパーのうち、全体のわずか数%しか取れない最上級グレードのものを使用。爽やかな香りと刺激的な辛味が特徴。調理の下ごしらえから料理の仕上げまで幅広く愛用されている。「トッピングの豚ばら肉の味付けの仕上げに一振りすると味が締まり、爽やかな辛さでご飯がすすみますね」と有田さん。
規格=420g
●「肉玉そば(全部のせ)」 1,250円(税込み)【写真1】
「肉玉そば」(全部のせ)には、並盛と同じ卵黄、ネギ、メンマ、なると、刻みニンニクのほかに、店名のロゴ入り海苔と味卵が付き、肉増しに