アパレルに学ぶ盛り付けのヒント:子ども服で新ブランド活発 トレンド変化で新客獲得へ
子ども服メーカーが今秋から来春にかけて、相次いで新ブランドを投入しています。既存ブランドにはないポジションを狙い、新しい客層の獲得を目指す動きです。共通点は、親の志向の変化もありユニセックスなデザイン。性別が異なる兄妹間でもリンクコーデやお下がりがしやすい利点があるようです。
ナルミヤ・インターナショナルの「ミニマル」は、スポーツ、アウトドア、スタンダードが柱のカジュアルウエア。マウンテンパーカやレギンスは10色を揃える豊富な展開です。機能素材を多用し、サイズ幅を広くして1サイズを長く着られるようにしたのも新たな挑戦です。
ブランシェスは、SNSで人気の「#韓国子供服」に着目し、EC限定で「アビティセレクト」を立ち上げました。韓国子ども服を「ナチュラル×ストリート」スタイルに定義付け、淡い色使いとストリート感を掛け合わせた服を揃えます。
F・O・インターナショナルのベビー・トドラー向け「アンパサンド・プルミエ」は「プルミエ」をリブランディングしました。デザインを一新し、ECでも伝わりやすい明るい色や大きな柄を特徴としています。
最近はECが鈍化し、新客獲得が課題になっています。トレンドも長年続いた“くすみカラー”のシンプル服から、ビビッドな色使いに潮目が変わっています。そこで、新客獲得のために異なるテイストのブランドが必要になっているようです。
(繊研新聞 取締役編集局担当 矢野剛)