有名チェーン店の着眼点 新メニューFile:高級タイプのバーガー続々誕生

2024.01.01 539号 15面
【モスバーガー】一頭買い 黒毛和牛バーガー シャリアピンソース~トリュフ風味~ 860円(税込み)「一頭買い 黒毛和牛バーガー」シリーズ第1弾。11月~12月下旬まで販売展開した

【モスバーガー】一頭買い 黒毛和牛バーガー シャリアピンソース~トリュフ風味~ 860円(税込み)「一頭買い 黒毛和牛バーガー」シリーズ第1弾。11月~12月下旬まで販売展開した

【モスバーガー】一頭買い 黒毛和牛バーガー 特製テリヤキソース~ゆず胡椒風味~ 790円(税込み)同シリーズ第2弾。1月~2月上旬まで販売予定

【モスバーガー】一頭買い 黒毛和牛バーガー 特製テリヤキソース~ゆず胡椒風味~ 790円(税込み)同シリーズ第2弾。1月~2月上旬まで販売予定

【フレッシュネスバーガー】神戸牛チーズバーガー 1,030円(税込み)、神戸牛バーガー 930円(税込み) 12月~1月16日まで販売予定

【フレッシュネスバーガー】神戸牛チーズバーガー 1,030円(税込み)、神戸牛バーガー 930円(税込み) 12月~1月16日まで販売予定

 ◎着眼キーワード:贅沢グルメバーガー

 ●大手FFで定番商品となり得るか モスバーガー、フレッシュネスバーガー

 大手FFで高価格帯のグルメバーガーを商品開発する例が相次いでいる。

 モスフードサービスでは、昨秋から「一頭買い 黒毛和牛バーガー」を期間限定で販売している。黒毛和牛を一頭買いし、ハンバーガーには通常使用しないサーロインやヒレなどの部位もすべてパティにすることで、肉粒感の強い食べ応えのある味わいが楽しめる。同バーガーは昨年も販売展開して好評を博し、約100万食を売り上げており、今年は同バーガー2種で計250万食の売上げを見込んでいる。同社の安藤芳徳上席執行役員は「挑戦的な価格といえるかもしれない。しかし、都内の人気グルメバーガーの価格は1600円程度が平均で、それと比べると安い。パティも一般のグルメバーガーの平均分量82~85gに負けないボリュームにした」と語っている。外食ニーズが“体験価値重視”と“低価格志向”の二極化傾向の今、「日常の延長線上で楽しめる“ご褒美バーガー”」というのが、今回の贅沢バーガーのコンセプトという。

 一方、フレッシュネスバーガーでは、2014年から定期的に展開している冬の定番、ブランド和牛バーガーシリーズとして、今年は「神戸牛バーガー」を販売。ブランド和牛のうま味に加えて今年はソースがポイントで、オリジナル熟成シャリアピンソースを使用。さらに、提供前に店内でひと煮立ちさせたバターを加えるひと手間にもこだわった。パティは約100gとボリューム抜群で9万5000食程度を見込んでいる。「毎年人気の商品で、冬の楽しみにしていただいている方も多い。年末年始の少しの贅沢といった福袋的な商品と考えている」(同社広報)と言う。

 大手FFのハンバーガーというとこれまでは「手頃な価格で気軽に食べられる」という点こそが強みだったが、今後はご褒美感覚で選ばれるワンランク上のバーガーのニーズも定番化するか。FF各社における商品開発の方向性を注視したい。

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