山本純子のスゴイぜ!業務用冷凍食品(57)フレッシュ・フード・サービス「AS冷凍讃岐うどん」

2024.06.03 544号 04面
ここがスゴイ=「普通においしい」が一番の特徴!

ここがスゴイ=「普通においしい」が一番の特徴!

フレッシュ・フード・サービス「AS冷凍讃岐うどん ~高食物繊維小麦粉『アミュリア』使用~」 規格=200g×5食×8袋

フレッシュ・フード・サービス「AS冷凍讃岐うどん ~高食物繊維小麦粉『アミュリア』使用~」 規格=200g×5食×8袋

 ●1食約9.6gの食物繊維 「主食」が健康につながる

 今月の提案商品は、1食食べて食物繊維が約9.6g取れる(通常ゆでうどんは約2.6g)、しかも普通においしく、コシのある冷凍うどん。フレッシュ・フード・サービスが5月から本格発売した「AS冷凍讃岐うどん」です。

 うどんに食物繊維由来の成分を添加しているわけではありません。主原料の小麦粉そのものに、100g当たり約17gもの食物繊維(通常の小麦粉の約5倍)が含まれているのです。もちろん、うどん他麺類に限らず、パンもお菓子もとあらゆる小麦粉を原料とする食品に使用できる小麦粉です。

 その小麦粉は、同社の親会社、日清製粉が開発した「アミュリア」。オーストラリアで育種に成功した高食物繊維小麦の日本での販売独占権を日清製粉が取得し、昨年発売された小麦粉です。アミュリアとは、お守りを意味するアミュレットと、ギリシャ神話の健康の女神ハイジアを合わせた造語です。おいしさはさほど感じなくても健康を目的に食事を選ぶ、というのではなく、食べたいもの、おいしいものを選んだら、いつの間にか健康維持にも役立つような、「『おいしい』の先に健康がある世界」を目指す小麦粉。製粉ナンバーワン企業の「夢」が込められたネーミングなのです。

 健康維持に食物繊維は重要な役割を果たします。ところが、厚生労働省の調査によると、1日の食物繊維摂取目標、『男性21g以上、女性18g以上』に達していません。さらに、現在進んでいる来年度からの食物繊維摂取目標の検討会では、少なくとも1日当たり25gが望ましい摂取量ととらえられているようです。

 今後ますます、食物繊維摂取メニューが注目を集めることになりますし、病院や施設、健康経営を目指す社食などで働く栄養士の皆さまは、食物繊維量を充足するメニューの提供に悩むことになりそうです。そこで、小麦粉使用の主食やおやつを「アミュリア」使用製品に置き換えるという提案がお役立ちできるのではないか、と同社は予測しています。

 さて、フレッシュ・フード・サービスは、日清製粉が開発した「冷凍めん」製造技術の普及のために1978年に創業した企業です。今また、「コムギでセンイ」を訴える日清製粉のグループ企業として、同社が「AS冷凍讃岐うどん」を世に出すことに深い感慨を覚えます。

 ●ここがスゴイ=「普通においしい」が一番の特徴!

 ●商品概要

 フレッシュ・フード・サービス「AS冷凍讃岐うどん~高食物繊維小麦粉『アミュリア』使用~」

 規格=200g×5食×8袋

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