話題の店WATCH:関西のカツ丼店が東京初進出 業界に旋風を巻き起こすか!?
豚カツ専門店は数多くあるが、“カツ丼”を前面に打ち出しているレストランチェーンというと筆頭格の「かつや」以外、目立った存在はまださほどない印象だ。そんなカツ丼業態に参戦し、出店を拡大しているのが「かつ丼 吉兵衛」。同店は1979年に神戸三宮で創業し、現在は神戸市、大阪市を中心にFC店を含めて7店舗を展開している。
この「かつ丼 吉兵衛」が6月、関東に初進出し、池袋東口店をオープンした。同店のカツ丼は、豚肩ロースにこだわっている。「肩ロースは難しい部位で、味や軟らかさが一定ではなく歩留まりも悪いが、豚カツにすると抜群においしい。他店ではあまり使われないが、当店では創業以来使い続けてきた。長年培った調理技術と、端材をミンチやハムカツにすることで、豚肩ロースを主軸にしたメニュー展開を可能にしている」と上林守社長は話す。
同店の名物「玉子とじかつ丼」は、「一口目がおいしいだけでなく、最後までおいしく食べ終わることができるおいしさを追求した。玉ネギが入ると甘くなりすぎる」(上林社長)として、玉ネギは使わずシンプルに卵だけでとじているのも特徴的だ。また、好みに合わせて、カツの枚数、トッピングする卵の個数がカスタマイズでき、定食メニューも取り揃えている。目標月商は800万円(税抜き)、店舗売上げ650万円、デリバリー150万円を見込んでいる。
●店舗情報
「かつ丼 吉兵衛(よしべえ)池袋東口店」
所在地=東京都豊島区東池袋1-27-5関口ビル1階/営業時間=11時~22時。無休/坪数・席数=15坪・14席