みんな大好き最強コンビ 迫力 肉+カレー最前線

2025.07.07 557号 08面
【肉汁らーめん 公】カレー 豚一本 2,100円(税込み) チャーシュー400g丸ごと1本をカレーの上に豪快にのせて提供。ラーメン店ながら多いときで1日10食は注文が入る

【肉汁らーめん 公】カレー 豚一本 2,100円(税込み) チャーシュー400g丸ごと1本をカレーの上に豪快にのせて提供。ラーメン店ながら多いときで1日10食は注文が入る

【肉汁らーめん 公】“肉汁ラーメン店”というだけに、自家製チャーシューはさすがの味わい。そのままご飯と合わせて食べても十分イケるが、カレーに合わせるとまた違ったおいしさ

【肉汁らーめん 公】“肉汁ラーメン店”というだけに、自家製チャーシューはさすがの味わい。そのままご飯と合わせて食べても十分イケるが、カレーに合わせるとまた違ったおいしさ

【カレーハウスCoCo壱番屋】ホロ肉ドカンとガーリック&ペッパーカレー(肉塊LEVEL 4)3,280円(税込み) ※現在は販売終了

【カレーハウスCoCo壱番屋】ホロ肉ドカンとガーリック&ペッパーカレー(肉塊LEVEL 4)3,280円(税込み) ※現在は販売終了

【CUOKKA】16種類のスパイスカレー 1,600円(税込み) ※24年4月取材時点の価格

【CUOKKA】16種類のスパイスカレー 1,600円(税込み) ※24年4月取材時点の価格

【たまきんち】ポークカレー 1,000円(税込み) ご飯の上に横たわる豚ばら肉が妙になまめかしい

【たまきんち】ポークカレー 1,000円(税込み) ご飯の上に横たわる豚ばら肉が妙になまめかしい

【たまきんち】なめカレー 650円(税込み) ルウのみの一品。お酒のアテに「ご飯は食べたくない。カレーだけ食べたい」という常連客の要望から誕生したという。カレーのルウはツマミとしても優秀だ

【たまきんち】なめカレー 650円(税込み) ルウのみの一品。お酒のアテに「ご飯は食べたくない。カレーだけ食べたい」という常連客の要望から誕生したという。カレーのルウはツマミとしても優秀だ

 SNSなどで注目を集める人気グルメとして、ド迫力の塊肉や思い切った重量の肉を盛り合わせる料理はもはや定番だろう。肉好きが多い現代人のド真ん中に刺さる“肉肉しい盛り付け”は、カレー界にも拡大。肉料理のように“肉を食らう”楽しみも併せ持ったカレーが、一つのカテゴリーを形成しつつある。肉の突き抜けた存在感が一般的なカレーとは一線を画している人気のカレーを探った。

 ◆ラーメン店のカレーはチャーシューが主役!

 ボリュームたっぷりの二郎系豚骨ラーメンを提供している「肉汁らーめん 公」の名物メニューが、チャーシューを丸ごとドンとのせたカレーだ。創業当時、ご飯メニューは炒飯を販売していたが、町中華のように鉄鍋を強火であおる本格炒飯ではなかったことからメニューを見直し、カレーを取り入れた。当初はスパイスを利かせたタイ風カレーだったが、現在の常信智睦店長に代替わりしたのを機に全面リニューアルし、店で約9時間かけて炊く自家製の豚骨スープを活用しよう、と思い立ったという。しかし、豚骨スープとカレーのルウを合わせるのが意外なほど難しく「スープとルウが分離してしまう。試行錯誤を繰り返した末、かえしを加えたらうまく合わさり、味もまとまることがわかった」と、常信店長。結果、ペースト状にした玉ネギ・ジャガイモ・ニンジンを豚骨スープに溶け込ませ、かえし、カレールウを合わせたオリジナルカレーが完成した。

 何といっても目を奪われるのがドカンと豪快にのせたチャーシュー約400g1本丸ごとの盛り付け。チャーシューだけでメイン料理1品分のボリュームがある。チャーシューも自家製豚骨スープで煮込んで仕上げており、全体の味わいは豚骨スープのまろやかさを軸に調和が取れている。まさに“豚骨ラーメン屋さんのカレー”らしいおいしさが特徴的だ。

 ●店舗情報

 「肉汁らーめん 公」 所在地=東京都品川区北品川2-25-10/席数=20席/1日平均集客数=150~200人

 ◎「カレー 豚一本」 2,100円(税込み)

 チャーシュー400g丸ごと1本をカレーの上に豪快にのせて提供。ラーメン店ながら多いときで1日10食は注文が入る

 ◆ココイチの期間限定プロジェクト ガツンとくる肉塊カレー

 カレーハウスCoCo壱番屋では「肉塊プロジェクト」の第4弾として5月下旬から期間限定で肉塊カレーを販売した(現在は販売終了)。同プロジェクトは第1弾として、「ホロ肉ドカンと豪快カレー」を2023年に販売し、約2週間で完売店が続出したという。5月下旬から販売していた「ホロ肉ドカンとガーリック&ペッパーカレー」は、スプーンでほぐれるほど軟らかい豚肩ロース肉のサイズをレベル1~4まで選べる趣向。甘辛い醤油ベースのソースにフライドガーリック、ブラックペッパーの刺激を合わせたガツンとくる味わいと、肉塊の豪快なおいしさから大好評を博した。

 ◎「ホロ肉ドカンとガーリック&ペッパーカレー(肉塊LEVEL 4)」 3,280円(税込み) ※現在は販売終了

 ◆シンプルだからこそスペアリブの存在感が光る

 「楽しく食べて、美しく健康になれる」がコンセプトの「CUOKKA」で人気を呼んでいるのが、ビッグサイズのスペアリブをどーんとのせた「16種類のスパイスカレー」。3時間コトコト煮込んだスペアリブは、スプーンでほろほろと肉が骨から剥がれ、手を汚さずに最後はキレイに骨だけが残る。黒米のライスにカレールウをかけ、スペアリブと糸唐辛子をのせるだけのシンプルな盛り付けだからこそ、スペアリブの存在感が映えている。(外食レストラン新聞24年4月号から)

 ●店舗情報

 「CUOKKA」 所在地=埼玉県朝霞市本町2-2-13

 ◎「16種類のスパイスカレー」 1,600円(税込み) ※24年4月取材時点の価格

 ◆横たわる肉のビジュアル力で“カレー居酒屋”の評判定着

 カレーが評判を呼び、いつしか“カレー居酒屋”と呼ばれるまでになったのが東京・恵比寿の「たまきんち」だ。同店は女性店主のたまきさんが作る家庭料理とお酒を楽しむ居酒屋だが、ランチで展開していたカレーを夜の時間帯でも締めに提供したところ大好評。中でも「ポークカレー」の際立つビジュアルが、“カレー居酒屋”としての評判拡散に貢献した。

 恵比寿という土地柄から、「おしゃれなカレーが多かったので、原点回帰で家庭的なカレーを出そうと思った」(たまき店主)と、同店のカレーはどこか懐かしい家庭的な味わいだ。ビジュアルのインパクトが光る名物「ポークカレー」の主役の肉は豚ばら肉約250gを使用し、エビスビールとコンソメ、大根やネギなどの野菜の切れ端を入れたスープで3時間ほど煮込んで作っている。「味自体は普通のカレーのため、これでは評判が人に伝わらない。口コミで広げていただくには、見た目が特徴的な方がいいと考えた」(同)とのことで、実際、常連客などが「ポークカレー」の写真を知人に見せることで、評判がじわじわと広がっていった。

 5品あるカレーの中でも「ポークカレー」はもちろん一番人気。カレー全体で昼40食、夜20食を売り上げている中、8割の来店客が「ポークカレー」を注文するという。

 ●店舗情報

 「たまきんち」 所在地=東京都渋谷区恵比寿西1-3-5 アルス恵比寿メイクス1階/席数=20席/1日平均集客数=70人

 ◎「ポークカレー」 1,000円(税込み) ご飯の上に横たわる豚ばら肉が妙になまめかしい

 ◎「なめカレー」 650円(税込み) ルウのみの一品。お酒のアテに「ご飯は食べたくない。カレーだけ食べたい」という常連客の要望から誕生したという。カレーのルウはツマミとしても優秀だ

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