ワケありの盛り付け:あの浜名湖名物菓子を酒肴にアレンジ!

2024.03.04 541号 12面
「山椒 鰻のパイ」605円(税込み) さくさくパイでウナギの蒲焼きをサンド!

「山椒 鰻のパイ」605円(税込み) さくさくパイでウナギの蒲焼きをサンド!

 ●Z世代に刺さるボーダーレスな食材合わせ

 都内を中心に8店舗を展開する「焼鳥 ハレツバメ」。炭火焼きする焼き鳥メニューに鴨アイテムを充実させ、さらに鴨がらなどを炊いてとった名物「濃厚鴨出汁せいろそば」や鶏だしのおでんを揃えて高品質を追求する焼き鳥店だ。

 その他の一品料理には、創作性の高い「おばんざい」メニューが脇を固めて個性を打ち出している。中でも極めつけが、あの静岡・浜名湖名物でおなじみの菓子「うなぎパイ」を彷彿させる「山椒 鰻のパイ」だ。

 「若者世代に向けた和洋折衷の前菜を一品入れたかったのですが、誰もが知っているあのお菓子を令和的なアレンジで居酒屋メニューに仕立てたら目を引くこと間違いないと考えました」と商品開発を担当した甲州誠さんは笑う。

 実際の商品化にあたってはなかなかの難易度だったそうで、「オリジナルを思わせるビジュアルを維持しながら、酒のさかなとして成立させるのに労力を要しました」と甲州さん。ふんわりサクサクに焼き上げたパイとウナギの蒲焼き、異質な二本柱をいかに一体化させるかがポイントに。試行錯誤の結果、クリームチーズとハチミツで洋風の酸味とまろやかさを付けつつ、提供直前に粒山椒を削りかけて香りを際立たせることでアクセントの利いた前菜アイテムに仕上がった。

 見た目も斬新ながら、一口サイズでかわいらしく、サワーからビールまで合わせられ、ノンアルコールとも相性がよい汎用性の高さをみせている。近年ウナギ業態の多様化が進んでいるが、この傾向に拍車をかけそうな一品だ。

 ●店舗情報

 「焼鳥 ハレツバメ(新橋店)」

 所在地=東京都港区新橋1-7-1 近鉄銀座中央通りビル地下1階

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