山本純子のスゴイぜ!業務用冷凍食品(67)四国日清食品「怪獣レモンミンチカツ」

2025.04.07 554号 06面
ここがスゴイ=衣のコーンフレークがグループ製品

ここがスゴイ=衣のコーンフレークがグループ製品

四国日清食品「怪獣レモンミンチカツ」 規格=700g(10個)×4袋×3合

四国日清食品「怪獣レモンミンチカツ」 規格=700g(10個)×4袋×3合

 ●爽やか瀬戸内ブランド アップサイクルに共感

 ギャース! とか、ガオ~といった叫び声を上げながら食べたくなる、見た目ゴツゴツ、食感ザクザクの「怪獣レモンミンチカツ」です。

 四国日清食品では、さまざまなご当地食材や地方の味わいを生かしたメンチカツを品揃えしています。九州・沖縄県の黒毛和牛、宮崎県の霧島黒豚、京都府産九条ネギ、愛知県の台湾ミンチなどなど。

 そして、中四国地区のご当地食材を使った商品をもっと開発しよう、という目標を掲げて、出合ったのが広島県の「怪獣レモン」(瀬戸内百姓の登録商標)でした。

 全国に名の知れた「瀬戸内レモン」ではなく、瀬戸内レモンとして出荷できないレモン。「怪獣レモン」は、一般的な「瀬戸内レモン」として流通できない規格外のレモンに価値を与えるために生まれたブランドです。

 大きく育ちすぎたり、形がいびつで棘のような突起があったり、皮に黒い斑点が出たりするため、これまでは市場ではかなり安く取引されていたり、廃棄されることが多かったレモン。しかし、これらも同じ瀬戸内の温暖な気候で育ったレモンであり、糖度が高く爽やかなおいしさは変わりません。

 瀬戸内百姓は、この規格外レモンをその見た目から「怪獣レモン」と名付け、にらんでほえているような怪獣パッケージで喜ばれるお土産に。黄色い怪獣が叫んでいるイラストでブランディングしたことで、レモンチューハイやドレッシング、各種お菓子など、引っ張りだこのアップサイクルが続いています。そして四国日清食品も、この地元瀬戸内の規格外レモンを生かして、地域の農業に貢献したいと、昨年7月に同品を開発、発売しました。

 「怪獣レモンミンチカツ」は、怪獣レモンの皮やペーストを使用して、レモン風味を最大限に引き出しつつ、ミンチカツとしての食感や味わいを損なわない製品に仕上げています。また、爽やかな味わいだけでなく、衣にコーンフレークを混ぜてゴツゴツさせ、怪獣的な見た目にしているところがひと工夫です。

 そのコーンフレークが、同じ日清食品グループ企業、日清シスコの製品という点も、あっぱれなコラボと思わずうなってしまいました。

 さて、メンチカツとミンチカツの違いはというと、違わず同じ。関東地区はメンチカツ、関西地区はミンチカツと呼び方が変わるだけ、だそうです。

 ●ここがスゴイ=衣のコーンフレークがグループ製品

 ●商品概要

 四国日清食品「怪獣レモンミンチカツ」

 規格=700g(10個)×4袋×3合

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