「FOOMA JAPAN 2025」で発掘 「使える」「役立つ」コレは有能!調理・厨房機器6選

2025.08.04 558号 09面
コジマ技研工業 「卓上串刺機 MKT80 ちびスケ5」

コジマ技研工業 「卓上串刺機 MKT80 ちびスケ5」

緑のパレットに具材をのせて本体にセットし、ボタンを押すだけ

緑のパレットに具材をのせて本体にセットし、ボタンを押すだけ

サンテツ技研 「デパック解凍鮮度保持機 Hシリーズ」

サンテツ技研 「デパック解凍鮮度保持機 Hシリーズ」

牛ミンチを一般的な冷蔵庫で4日間保管

牛ミンチを一般的な冷蔵庫で4日間保管

同品で4日間保管

同品で4日間保管

ドリマックス 「マルチスライサーミニ DX-50、50B」 「DX-50」は5分で長ネギ45本を処理(1mm厚設定時)

ドリマックス 「マルチスライサーミニ DX-50、50B」 「DX-50」は5分で長ネギ45本を処理(1mm厚設定時)

「DX-50B」は5分で万能ネギ30束を処理(4mm厚設定時)

「DX-50B」は5分で万能ネギ30束を処理(4mm厚設定時)

ニューマインド 「ラテアートプリンター NE-104FH」 一度に2カッププリントできる

ニューマインド 「ラテアートプリンター NE-104FH」 一度に2カッププリントできる

マルゼン 「電気ピッツァ窯“カリノ”」

マルゼン 「電気ピッツァ窯“カリノ”」

本格ナポリピッツァを90秒で焼成

本格ナポリピッツァを90秒で焼成

旭マシン 「卓上型斜めスライサー T-SS」

旭マシン 「卓上型斜めスライサー T-SS」

本体の寸法は幅440mm×奥行740mm×高さ550mmのコンパクト設計

本体の寸法は幅440mm×奥行740mm×高さ550mmのコンパクト設計

 ●「FOOMA JAPAN 2025」で発掘

 東京ビッグサイトで6月に開催された「FOOMA JAPAN 2025」。最先端技術と斬新なアイデアが融合した数多くの食品製造機器、厨房機材が集結する世界最大級のこの食品製造総合展で、飲食店の現場で「コレは役立つ!」と実感できる機器をピックアップした。「人手不足対応」「集客」「メニュー付加価値アップ」が見込める以下の6品を要チェック!

 ◇コジマ技研工業 「卓上串刺機 MKT80 ちびスケ5」

 ●卓上タイプで導入しやすい スイッチ一つで串刺し完成

 焼き鳥の串刺し作業は手間がかかり、食材によっては意外と力も必要になるものだ。とはいえ、店内にて手作業で仕込む焼き鳥は、冷凍品とは段違いに味わいが良いのは言うまでもない。この串刺し作業を手助けしてくれるのが同品。串刺し機というと大型タイプが多いが、同品は「長さ660mm×幅550mm×高さ440mm」の卓上タイプというのもありがたい。スタートボタンを押すだけで、順次5本の串刺しが楽々と行える。鶏肉はもちろんあらゆる食材に対応しており、料理人の発想次第で新しいタイプの「名物串焼き」のメニュー開発も可能だ。

 ◇サンテツ技研 「デパック解凍鮮度保持機 Hシリーズ」

 ●解凍、鮮度保持、熟成を1台で 「全自動解凍・保存」用冷蔵庫

 肉を解凍する際、翌日に使う分を冷凍庫から冷蔵庫に移し、一晩かけて解凍している店が多いだろう。しかし、“一晩”という曖昧な解凍時間の設定は、肉の品質保持の面で最適とはいえない。この“最適な解凍”を実現する「解凍・保存」用の業務用冷蔵庫が同品だ。品質を劣化させずに短時間で最適に低温解凍し、同時に解凍後も品質を保持したまま冷蔵保存ができる。厨房の冷蔵庫は開け閉めする頻度が高く、解凍肉はどうしても鮮度の劣化と変色の心配がある。“解凍・冷蔵保存”用の専用冷蔵庫を設置するというのは一法だろう。

 ◇ドリマックス 「マルチスライサーミニ DX-50、50B」

 ●味を左右する“たっぷりネギ”今や必須のネギスライサー

 ラーメン、そば、たこ焼き、お好み焼きなど、ネギを大量に消費する業態ではネギの仕込みに大きな手間がかかるはずだ。一方でネギ好きの人は多く、ネギは料理のおいしさを左右するといっても過言ではない。ネギをケチると「あそこの店の味は落ちた」などといったネガティブな口コミにつながりかねない。ネギスライサーは業態によってはもはや必須の調理器具といえそうだ。同品は1分間に6000回転する丸刃のつくりで、ネギの輪切りを自動でスピーディーに行える。コンパクトサイズで、掃除、メンテナンスも手軽なシンプルなつくり。ラーメン店の導入事例が多いという。

 ◇ニューマインド 「ラテアートプリンター NE-104FH」

 ●泡の上に鮮明なプリント “映えビール”で集客

 “映えメニュー”全盛の昨今、ラテアートもどんどん進化し、手の込んだ芸術的な一品を出すカフェが増えている。一風変わったラテアートを作るなら同品がおすすめだ。同品はラテの泡の上に可食性インクで鮮明なプリントができる食品印刷用プリンターで、幅450mm×奥行350mmのスペースがあれば設置可能なコンパクトタイプ。取り込んだ画像が最速18秒で、泡の上にカラープリントされる。カフェラテだけでなく、ビールの泡でもプリント可能。生ビールにユニークなプリントを施して提供すると、SNSで拡散され、話題を呼ぶこと間違いなしだろう。

 ◇マルゼン 「電気ピッツァ窯“カリノ”」

 ●小規模店舗でも 本格窯焼きピッツァを提供

 イタリア料理店だけでなく一般的なバルやレストランでも、本格窯焼きピッツァをメニューに取り入れて差別化を図る店舗が増えている。しかし、ピッツァ用の窯を導入するのは既存店にはハードルが高い。窯焼きピッツァのメニュー採用を考えている店舗におすすめしたいのが電気ピッツァ窯だ。同品は最高温度500度設定で、薪窯で焼き上げるのと変わらない本格ナポリピッツァを90秒で焼成できる。炉床は厚さ20mmの石板で蓄熱性が高く、連続焼成も可能だ(200Vタイプ)。奥行600mmのカウンターにも設置できるコンパクトサイズという点も導入しやすい。

 ◇旭マシン 「卓上型斜めスライサー T-SS」

 ●職人の切れ味を再現 新鮮な魚をスパッと刺身に

 見栄えよく刺身をスライスするのは職人ワザだ。神経を使う繊細な作業でもあるため、流れ作業で大量に刺身を作るのはなかなか難しい。それでも「新鮮な魚を丸ごと仕入れ、店内で刺身にして提供したい」と考える店舗は、専用の刺身スライサーを活用してはいかがだろうか。同品は卓上型で置き場所を選ばず、小規模店でも導入しやすい。角度が付いた特殊刃で、ヒラメなどの軟らかい身の魚でも職人がスパッと切るような切れ味を再現し、そぎ切りのように見栄えよく斜めにスライスする。身の厚みは刺身用7mmと寿司ネタ用5mmが標準設定されていて、均一な幅で仕上がる点も評価が高い。

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