多忙でも読める外食ニュース
●モンシェールが静岡でカフェ出店
ロールケーキの「堂島ロール」で知られるMon cher(モンシェール)が、静岡県の商業施設「アスティ静岡」に新業態の「モンシェール カフェ」を出店。同社では、これまでパティスリー店舗にカフェが付帯したタイプでの出店はあったが、ランチなどの食事メニューも提供する本格的なカフェ・レストランの業態は初となる。同社としては静岡県への出店も初めて。「アスティ静岡」は、ジェイアール東海静岡開発がJR静岡駅の構内で運営する商業施設。
解説=同社の創業は2003年。渦巻き形の生地の間にクリームを挟むスタイルが一般的であったロールケーキを、ひと巻きの生地でクリームを包むという形に変えた「堂島ロール」は、コンビニスイーツにまで影響を与えた。
●「スガキヤ」新業態 鍋焼うどん5分で提供
「スガキヤ」や「寿がきや」など、麺類を中心にしたファストフードのブランドを展開するスガキコシステムズが、岐阜県の「イオンモール各務原インター」に新業態「鍋焼うどん 一得庵」を出店。同社が長年培ってきた麺類製造のノウハウを生かし、特製のうどん麺や調理方法などにより、「鍋焼うどん」を5分で提供する。「鍋焼うどん」は調理に時間がかかるという概念をくつがえし、具材やスープ、麺の太さなども好みにより選ぶことができる新しいファストフードとして開発した。
解説=同社の創業は1946年。48年から「寿がきや」の店名でラーメン店の展開を始め、58年に法人を設立した。麺類メーカーの寿がきや食品は同社の子会社だが、現在は寿がきや食品の方が売上高は大きくなっている。
●日本サブウェイをワタミが子会社化
ワタミは、日本国内でサンドイッチチェーンの「Subway(サブウェイ)」事業を展開するためのマスターフランチャイズ契約を締結した。これまで同ブランドを日本国内で運営してきた日本サブウェイを完全子会社化し、ワタミが同事業を継承する。「サブウェイ」は、世界で100以上の国と地域に約3万7000店を展開するファストフードの大手。ワタミは「サブウェイ」の商品に自社のワタミファームの農産物などを導入し、両事業がシナジー効果を発揮することなどを狙っている。
解説=同時期、ワタミが日本で展開する米国のカジュアルレストラン「TGIフライデーズ」の米国本社が破産を申請した。しかし、この申請は米国以外でのフランチャイズ店舗には影響せず、日本では継続して営業を続けるという。
●ホノルルコーヒー、原宿に再上陸1号店
再び日本に進出する「ホノルルコーヒー」の再上陸1号店が東京・原宿にオープン。「ハワイの日常」をコンセプトにした店舗は、原宿駅側から竹下通りと並行する、通称「ブラームスの小径」と呼ばれる細い裏路地の端に位置する。スタイリッシュな内装デザインの中で、ハンドドリップで落としたコナコーヒーのドリンク類やアサイーボウル、パンケーキなどを提供。また、高級ベーカリーとして知られる駒場東大前の「ル・ルソール」と提携したベーカリーメニューも用意されている。
解説=同ブランドは1992年にハワイで誕生した。12年に日本に進出し、10年間営業を続けたが撤退。24年1月に現在のホノルルコーヒージャパンが設立され、ポップアップ店の出店などを経て今回、同店をオープン。
●日本KFCグループ、新たな法人編成
今春の株式公開買付け(TOB)から始まった投資会社カーライル・グループの日本KFCグループ買収が終了し、関連企業による新たな組織が編成される。従来の日本KFCホールディングスと日本ケンタッキー・フライド・チキンは上場を廃止し、TOBのために設立された企業クリスピーの傘下となった。この3社が合併し、存続会社のクリスピーは日本ケンタッキー・フライド・チキンに社名変更。クリスピーの親会社であるジューシーが日本KFCホールディングスと社名変更。
解説=クリスピーの親会社ジューシーは持株会社として設立された企業。新たな日本KFCホールディングスと日本ケンタッキー・フライド・チキンの代表取締役には、日本マクドナルドやすかいらーくなどに在籍した遠藤久氏が就く。
●バンコク市内のSCに「元気寿司」の1号店
「元気寿司」を展開するGenki Global Dining Conceptsは、タイのバンコク市内の大型商業施設内に同国1号店を出店した。同社はこれまでタイ進出に2度挑戦しており、今回で3度目。
●「俺の」新業態はワイン酒場「ビストロ」
「俺の」シリーズ各店で知られる俺のが、「俺のフレンチ」の派生業態として小皿料理とワインの酒場「俺のビストロ」を東京・渋谷に出店。「ブックオフ」創業者の坂本孝氏が「俺のイタリアン」を出店したのは2011年。
●チタカの新業態、豚料理の専門店
「とんかつ知多家」や他社ブランドFC店などを展開する愛知県のチタカ・インターナショナル・フーズが、名古屋市にコース料理などを提供する新業態の豚料理専門店「知多家 本邸」を出店。豚カツだけではなく、しゃぶしゃぶなども提供する。
●ゼットンの飲食店、大阪市の公園に出店
ゼットンが、大阪市の扇町公園で指定管理制度による飲食店「Botanico扇町公園」と「扇町茶屋」の2店舗を同時オープン。前者はモーニングからディナーまでを提供する本格的なカフェ・レストラン、後者は喫茶や軽食、休憩所などの店舗。
●パティシエ鎧塚氏、ロピアグループ傘下に
著名なシェフパティシエ鎧塚俊彦氏が代表を務めるサンセリーテが、食品スーパー「ロピア」などを展開するOICグループの傘下に入った。同グループは食品の生産から貿易、流通、外食などの「食品総合流通業」を展開し、30社近くを擁する。
●バーガーキング出店 物件公募の結果決定
ビーケージャパンホールディングスは今年2月~3月、「バーガーキング」が出店する空き物件情報を募集するキャンペーンを実施。集まった物件情報は7万8000件超で、その中から最終的に全国で12ヵ所の新規出店が決定したと発表した。
●グッチが大阪でバーをオープン
イタリア発のラグジュアリーブランドであるグッチが、同ブランドのバー「グッチ ジャルディーノ」を大阪・梅田にオープン。既存の「グッチ大阪」店舗のリニューアルに伴っての出店で、イタリア・フィレンツェに次いで世界で2番目となる。
●広島初のイオンタウン、食関連店舗約4割
商業施設デベロッパーのイオンタウンが広島県広島市に同県で初の「イオンタウン楽々園」を開業。今回は第1期となり71店舗のテナントが出店するが、生鮮や食物販、レストラン、フードコートなども含め、そのうちの約4割が食関連店舗となる。
●「スシロー」F&LC、正社員の賃上げを実施
「スシロー」などを展開するFOOD&LIFE COMPANIESは、2024年10月から給与制度を改定し、国内の全正社員を対象に平均6%の賃上げを実施した。対象者は約2900人。また、高卒・大卒同額の新卒初任給も2万円前後の増額を実施。
●モス+ミスドが久々に「MOSDO」を出店
モスフードサービスとダスキンが「モスバーガー」と「ミスタードーナツ」のコラボ店舗「MOSDO」を埼玉県の商業施設「ららぽーと新三郷」に出店。両ブランドの商品のほか、限定メニューも提供する。同コラボ店は2010年開業の広島1号店以外は閉店している。
編集協力:株式会社EATWORKS(入江直之、岡野恵子)
http://www.eatworks.com/
※記事は一部の固有名詞を省略