秋葉原カレー特集:激戦区で大手と互角「インドカレー ラホール外神田店」

2008.04.07 340号 21面

 「ラホール外神田店」は、秋葉原に2店舗を出店する「ラホール」店舗のうち、電気街のメーンストリートである中央通りに近いチェーン系カレー専門店だ。同店は開業して25年ほどになるとのことだが、10坪14席の店内で1日の平均客数が100人、休日には200食を売ることも珍しくないという繁盛店である。「ラホール」は現在全6店舗という小規模なチェーンだが、同店の月坪30万円という売上坪効率は大手チェーンと互して激戦区を勝ち抜いた実力の表れである。

 こうしたチェーン系のカレー店はオーソドックスなカレーライスが主力商品だが、それだけでは競合ひしめく秋葉原で生き残るのは難しい。男性客が9割を占めるという同店の売りのひとつは、普通盛りで300g、大盛り500gというライスのボリューム感だ。カレーソースは辛さの少ない「日本風」から、「少々辛口」、人気の「辛口」、チャレンジ意欲をそそる「極辛(ブラックカレー)」までの4段階が基本。さらに1段階10円というオプション料金で辛さを追加することもできる。

 秋葉原では過去、数多くの特徴あるカレー店が出店し、撤退していった。そうした中で長く人気を誇る秘訣は、あくまで日本人好みにアレンジした味付け。野菜、チキン、ビーフ、唐揚げ、カツなどのトッピングを選ぶスタイルも王道だ。やはり、カレーライスを売るチェーン店は奇をてらうことなく、スタンダードなスタイルを地道に継続することが繁盛の秘訣と教えてくれる老舗である。人気メニューは「チキンカレー(辛口)」(690円)。

 ◆「インドカレー ラホール外神田店」/店舗所在地=東京都千代田区外神田3-10-9 木村ビル1F 電話03・3251・9030/営業時間=午前11時~午後8時/席数=14席

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