業務用加工食品ヒット賞・中華部門:エバラ食品工業「担々焼そばのたれ」

2008.09.01 347号 07面

 ○担々焼きそば

 湯河原の町おこしで脚光

 ■作り方

 (1)モヤシ、ニラ、パプリカと蒸し麺を炒め、「担々焼そばのたれ」40gを加えて軽く炒め、器に盛る。

 (2)同じ鍋で豚ひき肉を炒め、「担々焼そばのたれ」20gを加えて炒め、(1)の上にのせる。

 (3)白髪ネギをトッピングする。

 ○水ギョウザ担々ソースかけ

 “担々風味”を手軽に演出

 ■作り方

 (1)熱湯に塩、サラダ油を入れ、レタスをさっとボイルし、水気を切って器に盛る。

 (2)たっぷりの熱湯にギョウザを入れ、3分程度ボイルし、水気を切ってレタスの上にのせる。

 (3)まんべんなく「担々焼そばのたれ」をかけ、長ネギと中国パセリを添える。

 ○海鮮担々ソース炒め

 上がけソースにもマッチ

 ■作り方

 (1)下ごしらえしたイカ、ホタテ、エビを卵白、塩、コショウで下味を付ける。

 (2)(1)とシメジを油通しする。(3)ホウレンソウを炒めて塩、コショウで調味し器に盛る。

 (4)鍋にサラダ油を入れ、(2)を炒め、「担々焼そばのたれ」で調味しホウレンソウの上に盛る。

 ○豚肉とジャガ芋の家常菜

 ご飯のおかず調味に最適

 ■作り方

 (1)ジャガ芋はやや硬めにゆで、ニンニクの芽は塩ゆでする。

 (2)細切りにした豚肩ロース肉に日本酒と塩を振り、片栗粉をからめ、サラダ油で豚肉を油通しして取り出す。

 (3)(1)と玉ネギ、赤パプリカ、(2)を加えて炒める。

 (4)「担々焼そばのたれ」を加えて炒め合わせる。

 ◆意外になかった新提案

 1996年9月に「担々麺スープ900g」を発売し、中華ルートを中心にコンスタントに販売してきたが、2002年夏に新しいメニューの提案として「冷し担々麺スープ1450g」を導入し外食をメーンに展開。お湯で希釈するだけで出来上がるごまのコクとピーナッツのクリーミーが加わった。また、女性や子どもにも食べやすいマイルドなスープが特徴の「深煎り担々麺スープ1kg」を同年8月に発売した。手軽に担々麺が作れることや、健康的なイメージのごま味が受け入れられたこともあり、担々麺群が飛躍的に売上高を伸ばしてきた。その後、07年7月に「黒胡麻担々麺スープ1kg」を発売し担々麺群の広がりを図った。

 こうした経緯をたどり、同社では昨今話題になっているB級グルメの焼きそばに注目し、あるようでなかった「ごま」ベースの焼きそばのたれを考案し「担々焼そばのたれ」(1470g)を商品化、発売した。品質としては、練りごまの香ばしさとがらスープのうまみに豆板醤のピリ辛味とリンゴ酢の酸味を加えた従来にない焼きそばソースに仕上げた。野菜と蒸し麺を炒め合わせ、担々焼きそばソースで味付けし、同じく担々焼きそばソースで調味したひき肉と白髪ネギをトッピングするだけで誰にでも簡単に担々焼きそばが作れる。

 そして(1)たれがそのままストレートに使える(2)味のバランスが良い(3)ごまベースのためさまざまな食材との相性が良いなどの要因から外食店、業界関係者に高評価を得ることができた。さらに蒸し麺だけでなくうどんやビーフンとも相性が良く、肉や野菜などの炒めソースとしても十分に使えるたれに仕上げている。また、水ギョウザなどのかけだれとしても使える。そのうえベースの味がしっかりしているので、この「担々焼そばのたれ」を基に、お好みの調味料を加え、オリジナルのソースを作って店独自の味付けソースが作れるという特徴を持っている。

 一方、「担々焼そばのたれ」の発売にあたっての大きな収穫の一つに、この商品の発売がきっかけになり、焼きそばで町を活性化したいという町との出合いがある。町おこしの手伝いをすることにつながった。商品を通じて一つの町とのつながり、結びつきで今までにない展開をすることができ、さまざまな体験ができた。同社は、業務用では今後もこのような話題の中心、ブームを呼び起こせる商品開発に力を入れていく方針。

 ◆商品規格=1470g×6本

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