メニュートレンド:うどんとイタリアンがおいしく共演 伊太利亜おうどん 「うどん 伊呂波」

2011.03.07 384号 03面
パスタメニューの定番ボンゴレも、うどんとの相性は抜群「アサリとズッキーニのボンゴレおうどん」

パスタメニューの定番ボンゴレも、うどんとの相性は抜群「アサリとズッキーニのボンゴレおうどん」

流行感度の高いブティックが立ち並ぶ裏原宿。ガラス張りのファサードで店内はワインレッドの壁とおしゃれなカフェのよう。地下階は一転白を基調とした和風なつくりでイタリアと和のコラボレーションを表現している

流行感度の高いブティックが立ち並ぶ裏原宿。ガラス張りのファサードで店内はワインレッドの壁とおしゃれなカフェのよう。地下階は一転白を基調とした和風なつくりでイタリアと和のコラボレーションを表現している

 2010年10月末にオープンした「うどん 伊呂波」は、関西風のうどんをベースにしながら、イタリア料理のエッセンスを取り入れたメニューで話題を呼んでいる。とっぴな組み合わせのようだが、食べてみるとうどんとソースの相性のよさに驚く。好奇心旺盛で流行に敏感な人が集まる裏原宿という場所にぴったりなコンセプトだ。

 「業態開発の際、和食とイタリアンのシェフの協力をいただいたことがきっかけで、うどんとイタリア料理のコラボレーションが生まれました。裏原宿という場所柄、新しいものへの好奇心も高いお客さまが多いだろうと期待しています」と店長を務める渡辺晃仁さんは言う。

 イタリアンテイストのメニューは、「アサリとズッキーニのボンゴレおうどん」「タコとピリ辛トマトソースのアッラビアータおうどん」「きのことクリーミーなミートソースのラグーおうどん」の3種。加えて、いわゆる素うどんにオリーブの実をトッピングした「シチリア産オリーブのあっさりおうどん」や秋冬らしい食材をいかした「地鶏と冬野菜のトマトクリームおうどん」「ベーコンとカキのクリームスープおうどん」などバラエティー豊かに揃えている。

 パスタとうどんは種類や製法に違いはあれ同じ小麦で作った麺。ソースとの相性は問題ない。ソースとの絡みのよさに関していえば、もっちり食感のうどんの方がむしろ分があるようにすら思えた。太麺ゆえに食べ応えもあり、見た目以上の満足感を得られるのも、食べ盛りの若い世代が多い裏原宿にぴったりといえる。

 オープンして間もないがランチタイムの客数は平日平均60前後と上々。土・日は買い物客でにぎわうエリアだけに夕方まで客足がたえないという。「まだテストオペレーションの段階。そのため、メニューをうどんに絞り込んでいますが、夜はおつまみメニューも開発して、酒とつまみを楽しんで締めにおうどんを食べていただけるようにしていきたい」と渡辺さんは意気込む。

 さらにこれらのメニューは某食品メーカーと共同で開発を進めており、瞬間冷凍技術を応用し、FCやチェーン化、小売など幅広い展開を視野に入れているという。

 ◆店舗情報

 「うどん 伊呂波」 所在地=東京都渋谷区神宮前4-28-26 木村ビル/開業=2010年10月29日/営業時間=午前11時~午後10時、無休/坪数・席数=約21坪・40席/客単価=1000円

 ◆愛用資材・食材

 「ラロッカ グリーンオリーブ」

 輸入元=(有)アイランドフーズ(東京都港区白金)

 「シチリア産オリーブのあっさりおうどん」は、透明な関西風のつゆにさわやかな緑色のオリーブを浮かべた一品。食べてみるとだし汁とオリーブの相性のよさに驚く。数粒トッピングするだけで料理をイタリアンにしてしまう存在感がオリーブにはある。同商品はシチリア原産種である「カステル・ベデラーノ」種の実だけを使用。味付けを一切せず淡塩水に漬けただけで塩辛さはなく、オリーブ本来のコクや風味が濃厚。

 規格=500g

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