業務用加工食品ヒット賞 給食・惣菜部門:日本食研「玉子たっぷりバッター」

2012.07.02 400号 13面
豚カツ

豚カツ

 ◇エビフライ

 ■作り方/(1)「玉子たっぷりバッター」を3倍量の水で溶く。(2)エビに「打ち粉ミックス」をまぶし、(1)の「玉子たっぷりバッター」を通してパン粉付けする。(3)170度C前後の油で揚げる。

 ◇カツ丼

 ■作り方/(1)鍋に「カツ丼のたれ」と薄切りの玉ネギを入れひと煮立ちさせる。(2)「玉子たっぷりバッター」で作った豚カツをのせる。(3)溶き卵を加えて卵が半熟になったら完成。

 ◇カキフライ

 ■作り方/(1)「玉子たっぷりバッター」を3倍量の水で溶く。(2)カキに「打ち粉ミックス」をまぶし、(1)の「玉子たっぷりバッター」を通してパン粉付けする。(3)170度C前後の油で揚げる。

 ◇豚カツ

 ■作り方/(1)「玉子たっぷりバッター」を3倍量の水で溶く。(2)豚ロース肉に「打ち粉ミックス」をまぶし、(1)の「玉子たっぷりバッター」を通してパン粉付けする。(3)170度C前後の油で揚げる。

 ◇中食から外食にも波及

 日本食研の業務用フライ粉「玉子たっぷりバッター」は、豚カツやエビフライなどの揚げ物に使用すると、肉のうま味を閉じ込めてジューシーに仕上がるため、外食・惣菜業界で高く評価されている。しかも油汚れも少なく済むことから食品スーパーの惣菜売り場や飲食店で大変重宝されており、まさに“プロが認めたフライ粉”といえる。1997年5月の発売以来、市場のニーズに応じて2度のリニューアルを行い、昨年は業務用商品単体としては異例の約8億円を売上げた。

 揚げ物は、技術が未熟なアルバイト店員が揚げるとパン粉がしっかり付かず、揚げムラができたり、衣がはがれるといったクレームが多かった。

 「玉子たっぷりバッター」は、卵の粉末を使用したフライ粉で、同製品と水を1対3の割合で溶き、液卵の代替として使用する。程よい粘度で食材にバッターが絡み、経験の浅いスタッフでもパン粉をしっかりと付けることができる。揚げた後は、衣がしっかりと食材を包み込み、特に、豚カツなどはうま味の素である肉汁を逃さず、ジューシーな肉本来の軟らかさと食感を提供できる。また、冷めても肉が縮みにくいことも特徴で、液卵を使用する通常の揚げ物に比べて、時間がたっても揚げたてのボリューム感とサクサクの食感が楽しめる。

 作り置きしていてもおいしさが維持できることから、弁当・惣菜店からの問い合わせ件数も増加しており、チェーン展開する大手から個人店に至るまで、多くの外食関係者の注目を集めている。製品自体に味が付いているため、食材への味付けが必要ないことから、素材本来の食感と軟らかさを提供できることも高く評価されており、弁当・惣菜店のみならず、食品スーパーのストア内調理や飲食店などへの採用実績も増えている。

 「玉子たっぷりバッター」の特徴は、こうした作業の手軽さやおいしさだけにとどまらず、同製品を使用する飲食店のコストメリットも享受する。パン粉がしっかりと付いているため、肉汁が油に流出しにくく、フライヤーの油交換作業の手間とコストを削減することができるうえ、肉の縮みが少ないことから仕入れコストの抑制も可能だ。

 ◆規格=1kg

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