ウワサの新店舗・注目keyword:カスタムピッツァ
サラダやアイスクリーム、パスタ、ハンバーガーなど、自由にトッピングするカスタマイズ業態が増えつつある。そんな中、ピッツァをカスタマイズできる店舗がこのほど2店オープンした。ピッツァのトッピング自体は、宅配ピザ業界などで以前から存在しているが、この2店は、ソース、トッピングをお客が自由に選び、その場で焼き上げてもらうピッツァレストランという点が新しい。日本人はカスタマイズの注文が苦手、というのが定説だったが、それも平成までのお話。今後は日本でも、カスタマイズ業態がますます広がるのではないだろうか。
◆BARカウンターを併設した大人のカスタマイズピッツェリア
ルミネ直営のカスタマイズピッツェリア「800°DEGREES 東京国際フォーラム店」が2月、オープンした。同店は、ロサンゼルス発の本格ナポリピッツァをカウンターサービスで楽しめ、LAを中心に全世界で19店舗を展開。日本国内では、新宿、南青山に続き、同店は3号店になる。
ピッツァはトマト系やバジル系、日本限定のホワイトソース系などの5種類のベースピッツァ(850~1100円)と約40種類のトッピング(各100~300円)を好みで組み合わせ、カウンターで注文するシステムで、薪(まき)窯で約90秒で焼き上がる。専用のロースターで焼き上げるロティサリーチキンや、25種類のラインアップを誇るオリジナルレモネードも看板メニューだ。
カウンターで注文するカジュアルなシステムだが、店のデザインコンセプトは「大人ラウンジ」。店内にはBARカウンターを併設してアルコールも提供することで、“大人のプレミアム空間”を打ち出している。
同店を展開するルミネ営業本部同店担当者は、「具材をカスタマイズするスタイルというと、国内ではサンドイッチチェーンのサブウェイのイメージが強いかもしれません。でも、当店はファストフードとはまた違い、カフェ以上レストラン未満の『プレミアムファストレストラン』を目指しています」と、語っている。
●店舗情報
「800°DEGREES(ディグリーズ) 東京国際フォーラム店」
所在地=東京都千代田区丸の内3-5-1 東京国際フォーラムBブロック1階/営業時間=11時~23時(日・祝11時~22時)/坪数=約110坪/席数=100席/平均客単価=2,300~2,500円
◆何種類トッピングしても1,280円の一律料金!
2月、新宿にオープンした、六つのグルメが楽しめるアメリカンタイプの大型フードホール「FOOD HALL BLAST! TOKYO(フードホールブラスト! トーキョー)」。このフードホールに出店している「PIZZA CUCINOVA(クチノバ)」は、アメリカやパラグアイなどで6店舗を展開しているファストカジュアル業態で、同店が日本初上陸となる。ちなみに“ファストカジュアル業態”とは、ファストフードとレストランを掛け合わせた“低価格×質の高さ”を目指す業態で、アメリカでは今、急成長を遂げている。
この店の看板メニューが、「名物! 窯焼カスタムピッツァ」だ。4種のソース、3種のチーズ、24種の具材から自由にチョイスできる10インチ(約25cm)サイズのピッツァで、その組み合わせは1億通り以上。そして、具材は何種類トッピングしても1280円(税抜き)の一律料金という点が何といっても画期的だ。
自家製生地の上にお好みのソース、チーズ、具材をのせたら、目の前の石窯で焼き上げてくれる。3分程度で焼き上がるという、ファスト感覚も魅力。フルカスタマイズももちろん可能だが、同店スタッフによると「具材が多すぎると火が通りにくく、食材の味も分かりづらくてもったいない。トッピングは5~8種類がおすすめです」という。
●店舗情報
「PIZZA CUCINOVA(クチノバ) 新宿店」
所在地=東京都渋谷区代々木2-7-12(FOODHALL BLAST! TOKYO内)/営業時間=11時~23時/坪数=(フードホール全体)1階約99坪、2階約68坪、3階約33坪/座席数=1階97席、2階75席、屋上64席/平均客単価=昼1,300円、夜2,000円