新時代グルメ観測:Shake Shackのコラボメニュー 「バーガー×漬物」の新提案
NY発の人気グルメバーガー店「Shake Shack」が5月、ミシュラン2つ星のフレンチレストラン「La Cime(ラシーム)」の高田裕介シェフとコラボレーションして限定販売したバーガーの発想が斬新だ。「Shake Shack」と各国の名店シェフによるコラボメニューの限定販売は同店の人気企画になっており、日本での開催は4年ぶり。今回の高田シェフとのコラボメニューは「ラシーム シャック」バーガーと「ミックスジュースシェイク」で、東京・外苑いちょう並木店と大阪・梅田阪神店の2店舗にて限定販売され、話題を呼んだ。
「ラシーム シャック」は、同店の「Shack Burger(シャックバーガー)」のトマト、レタスに替えて、カブ、大根などのスライス野菜と共に千枚漬けを合わせた一品。高田シェフによると「当初は(ラシームの店舗が立地する)大阪らしいメニューをイメージし、どて焼き風のバーガーを考えていたが、千枚漬けを漬け込むニュースを見てひらめいた」と言う。
スライス野菜の食感と千枚漬けがバーガーによく合い、見た目の彩りもどこか日本料理の繊細さが感じられる。「ピクルスと同様の感覚で、バーガーには日本の漬物もよく合う。いろいろな漬物で試作してみたところ、浅漬けはシャックバーガーのパティに合わせるには弱く、しば漬けだと主張が少し強すぎた。千枚漬けが最も相性がよく、さっぱりとした味のアクセントが加わった」と、その完成度に高田シェフは自信を示す。
バーガーに日本の漬物を挟む発想は、味の調和も抜群によく、独特の食感と日本らしい魅力、ヘルシー感がプラスされる点でも秀逸だろう。「バーガー×漬物」の組み合わせは、バーガーのアレンジメニューとして今後、拡大する可能性を秘めている。