ココア特集

飲料 2019.12.12
ココア特集

 森永製菓が日本で初めてカカオ豆から一貫製造し販売を開始した「ココア」は今年100周年を迎えた。1919年の発売以来、同社はココアのトップブランドメーカーとして長年にわたり時代や生活スタイルの変化に合わせたさまざまなココアの商品を開発するとともに、ココアが持つさまざまな栄養や機能性についても研究し続けてきた。100年におよぶココアの開発史やココア研究の歩み、成果は、日本のココア市場発展に多大な功績を果たした。人口構造を見るとココア市場の成長要因は多い。20年前の第1次ココアブーム時に中心購買層だった40代が60代になり、健康イメージのあるココアに移行し、比較的に可処分所得が高い60代の構成比が増加傾向にあることから、きっかけがあれば一気に需要拡大が見込める。ココア市場が復調する鍵となるのは、かつて市場を倍増まで押し上げたココアの健康効果に関する情報がマスコミを通じて発表されることだ。数年前にも“ココアのインフルエンザへの効果”が取り上げられ、一定の伸びを示した例がある。
 こうした中から、消費者の興味を引く研究成果を分かりやすく発信することが求められると同時に嗜好(しこう)飲料であるココアのおいしさにフォーカスした取組みも求められる。(青柳英明)