育児用調製粉乳・ベビーフード特集

乳肉・油脂 2020.03.09

 育児用調製粉乳(育粉)とベビーフードの国内での需要環境は、出生数の減少が続く中で一段と厳しさを増しているが、輸出向け比率のアップや1人当たり使用量・利用頻度は堅調で、市場は底堅く推移している。19年3月に改定された「授乳・離乳の支援ガイド」でも実情を反映し、育粉やベビーフードを上手に活用することで、「楽しい子育て」意識の高まりを後押ししているといってよい。乳児用液体ミルクも市場投入から約1年が経過し、父親の育児参加や母親の負担軽減が進む。これまで市場になかった新たな商品や活用方法も増え、「令和時代の子育てスタイル」を多角的に支援する取組みが進んでいる。(小澤弘教)