育児用調製粉乳・ベビーフード特集
育児用調製粉乳(育粉)とベビーフードの国内での需要環境は、出生数の減少が続く中で一段と厳しさを増しているが、輸出向け比率のアップや1人当たり使用量・利用頻度は堅調で、市場は底堅く推移している。19年3月に改定された「授乳・離乳の支援ガイド」でも実情を反映し、育粉やベビーフードを上手に活用することで、「楽しい子育て」意識の高まりを後押ししているといってよい。乳児用液体ミルクも市場投入から約1年が経過し、父親の育児参加や母親の負担軽減が進む。これまで市場になかった新たな商品や活用方法も増え、「令和時代の子育てスタイル」を多角的に支援する取組みが進んでいる。(小澤弘教)
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◆育児用調製粉乳・ベビーフード特集:令和の子育てスタイル、多角的に支援
乳幼児食品 特集 2020.03.09育児用調製粉乳(育粉)とベビーフードの国内での需要環境は、出生数の減少が続く中で一段と厳しさを増しているが、輸出向け比率のアップや1人当たり使用量・利用頻度は堅調で、市場は底堅く推移している。19年3月に改定された「授乳・離乳の支援ガイド」でも実情を…続きを読む
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育児用調製粉乳・ベビーフード特集:育児用調製粉乳=出生数減を反映
乳幼児食品 特集 2020.03.09◇生産量1.6%減 19年1~12月の出生数(人口動態統計速報値=外国人を含む国内の実需ベース)は、前年から5万2232人減少し、89万8600人となり、過去10年で最も大きな下げ幅となった。17年に100万人の大台を割って以来減少幅が大きくなり、つい…続きを読む
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育児用調製粉乳・ベビーフード特集:乳児用液体ミルク=多彩な育児参加後押し
乳幼児食品 特集 2020.03.0919年3月に江崎グリコと明治が発売した乳児用調製液状乳(液体ミルク)は、上市からほぼ1年が経過し、災害備蓄や外出用途などさまざまなシーンでの使用が拡大。父親をはじめとした多彩な育児参加を後押ししている。 18年8月、厚生労働省が「乳及び乳製品の成分…続きを読む
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育児用調製粉乳・ベビーフード特集:フォローアップミルク=情報発信・活用促進策…
乳幼児食品 特集 2020.03.09乳児用調粉の使用期間が1歳まで延長されたことで、幼児用のフォローアップミルクは9ヵ月から1歳までの3ヵ月を失うとともに牛乳との競合もあり、ダウントレンドが続いてきたが、市場全体では前年の水準から微減での推移となってきたようだ。しかし、依然苦戦の様相は…続きを読む
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育児用調製粉乳・ベビーフード特集:乳児用調製粉乳=堅調市場、二極化の兆し
乳幼児食品 特集 2020.03.09出生数減少が続く中、乳児用調製粉乳市場は、共働き世帯や女性の社会進出の増加などの社会的背景による育児意識の変化の中、堅調に推移している。特に、女性の就業率は18年に全年齢ベースで50年ぶりに50%を突破し、19年は52.2%に増加した(総務省「労働力…続きを読む
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育児用調製粉乳・ベビーフード特集:ベビーフード=評価高まり「賢く使う」
乳幼児食品 特集 2020.03.09出生数の減少が続く中、ベビーフード市場は拡大し、19年も前年を上回って推移している。共働きなどの社会変化や、簡便性やバランスの良さといった評価が高まり、「(育児スタイルに合わせて)賢く使っている」(メーカー)ヘビーユーザーが着実に増加。専業主婦も使用…続きを読む
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育児用調製粉乳・ベビーフード特集:特殊調製粉乳=必要とする乳児へ確実な提供を
乳幼児食品 特集 2020.03.0919年11月に発表された人口動態統計(確定数)の最新値によると、日本における18年の乳児死亡率(出生1000対比)は、前年に引き続き1.9となった。乳児死亡数は1748人となり、1899年の調査開始以来2年連続で過去最少を更新した。新生児死亡数も前年…続きを読む