キユーピーグループ「フレッシュストック」

調味 2021.07.21
キユーピーグループ「フレッシュストック」

 ●悩み解決、食卓へ貢献 内食ダイバーシティ戦略を
 新型コロナによるニューノーマルが到来する中、食品業界でも生活者ニーズの変化・多様化に向き合う動きが加速している。中でも家庭内調理の機会増加や買い物時間の短縮化はwithコロナでの大きな変化に位置付けられ、スピード感ある対応力が迫られる。
 20年9月、キユーピーはwithコロナの新たな食ニーズに対応する新事業「フレッシュストック」を始動。食品業界では初となる「事業」レベルでのかじ切りとして、今春から本格展開に移行している。
 新たな買い物ニーズが創出され、店頭で求められる商品に変化が表れる中、同事業では、(1)フードサービス(外食など業務用)分野で培った技術を生かし(2)グループを横串化した販売体制の下(3)調味料やパッケージ惣菜、たまご商品を軸とする青果、精肉・鮮魚、惣菜など低温売場に向けた商品開発–を推進。グループの強みを集結し、ニーズの変化に対応するこれらの取組みを、同社では「内食ダイバーシティ戦略」と位置付け、日々の買い物・調理などの悩みを解決し、食卓に貢献することを目指している。
 内食・中食・外食を網羅する国内屈指のグループ協働体制や、100年以上の歴史で積み重ねた技術力を武器に本格始動後、3ヵ月超が経過した。ニーズや行動様式の変化はさらに鮮明化し、新たな需要を生み続けている。業界が注目する「フレッシュストック」の現状と今後の見通し、展開アイテムの特性などについてまとめる。(村岡直樹)