広島県内に約40万人の組合員を抱える生活協同組合ひろしま。1971年に前身である「広島県婦人生協」が創立され、今年50年目の節目の年を迎えた。創立以来、半世紀にわたって「つながりを大切にする」「安全・安心に暮らせる」「平和をめざす」社会を実現するため、同県内各地で生協の事業を通じた地域社会貢献活動を続けている。
　消費生活はますます多様化し、安全・安心な商品の要望が高まるなど消費者ニーズの高度化が進んでいる。さらに、少子高齢化や人口減少問題、買い物弱者対策など小売業を取り巻く環境が激しさを増している。昨年から続く、新型コロナウイルス感染症の拡大も消費生活に多大な影響を及ぼしている。
　そうした中、半世紀にわたり安全・安心を追求し続けてきた生協の商品力や宅配事業など、生協の事業があらためて見直され、その存在価値が上昇し続けている。生協もそうした市場環境を背景に、地域の消費者や市場環境の変化に柔軟に対応し、地域社会発展のための努力を続けている。
　生協ひろしまの創立50周年を記念して、生協の基本事業である「宅配事業」「店舗事業」そして「地域貢献活動」それぞれの活動についてまとめた。（中国支局長＝浜岡謙治）