中国地区小売流通特集

小売 2022.07.22

 中国エリアの地域経済は、生産が横ばい傾向にあるなど持ち直しの動きが見られていたが、ここに来て足踏み状態となっている。エリア内のスーパーやコンビニエンスストア(CVS)、ドラッグストア(DgS)の3業態は今年に入り前年同月実績を上回るようになっているものの、客足が戻りつつあるCVSに比べ、スーパーやDgSは新店や店舗改装による売上げ増が主流で、既存店舗の客数は以前のような状態には戻ってはいない状況が続いている。
 こうした状況下で、中国地方では依然として小売業の新規出店が続く。山陰や山口でDgSやディスカウントストア(DS)、食品スーパー(SM)の新規出店が相次ぎ、広島や岡山でもSMの新店や店舗改装が続く。(中国支局長=浜岡謙治)