鏡もち特集

農産加工 2022.11.21
鏡もち特集

 鏡もち市場は年末商戦が本格スタートした。来年の干支(えと)は、うさぎの「卯(う)年」。今年もダウンサイジングや小型・個装タイプのトレンドが続きそうで、販売個数が前年を上回っても、金額ベースでは前年並みとなりそうだ。コロナ禍で迎える正月は3回目。2回とも家族とともに、家庭内で過ごす新しい生活様式のなかで堅調に推移した。大きく伸長しないが、大きく落ち込むこともない安定した市場のなかで、コロナ禍で初めて、または回帰した消費者をつなぎ止め、鏡もちを飾る日本古来の伝統文化を守る提案が重要な鍵となる。小売業にとって22年の売場を締めくくる大きなヤマ場となる12月の盛り上がりに期待が高まる。(山本大介)