世界のアマニから12 カナダ篇 「カナダ人大好き パンケーキの“名脇役”」【PR】
こちら、カナダの国旗。
真ん中に描かれた植物は何かご存じでしょうか?
答えは、サトウカエデ(英: Sugar maple)。
ゆえに、カナダの国旗は別名
「メイプルリーフ旗(The Maple Leaf Flag)」と呼ばれています。
この国旗からわかるように、
カナダとサトウカエデは“切っても切れない”仲。
もちろん食卓でもサトウカエデは大活躍で
日本人にもなじみのあるものと言えば、
やはり「メープルシロップ」でしょう。
サトウカエデなどメープルの樹木は夏になると、
来たる厳しい冬の寒さに耐えるため、
蓄えていた「でんぷん」を「糖分」に変えます。
そして、冬を生き抜き、春が近づくと、
今度は不必要となった糖分を含んだ樹液を“排出”します。
これが「メープルウォーター」です。
メープルウォーターが流れ出るのはわずか10~20日ほど。
生産者たちは樹木の太さや健康状態を考えながら、
採取口を取り付けます。
メープルウォーターは透明でさらさらとした液体ですが、
高温で時間をかけて煮詰め、ろ過して不純物を取り除くと、
糖度約66%のメープルシロップが完成します。
メープルシロップが活躍するのは、
やはりパンケーキ。パンケーキの味を引き立てる“名脇役”ですが、
カナダではパンケーキにはジャム!という家庭も多いそうで、
もぎたてのブルーベリーでジャムを作ったり、
ジャムにアマニ粒を入れて健康を意識したり…と実に様々。
アマニ粒には、オメガ3や食物繊維、たんぱく質を含んでおり、
パンケーキだけでは不足しがちな栄養もきっちり取れます。
アイデアが詰まったジャムは、
“おふくろ(家庭)の味”と言われることもあるそうです。
ジャムやメープルシロップをかけたパンケーキ。
ソーセージやベーコンを組み合わせると
「朝から元気が出る」一皿に。
カナダ人の友人いわく、
「日本と違って、パンケーキに砂糖がほぼ入っていなく、
『何枚も』食べてしまう。
ジャムを乗せ、メープルシロップを乗せ、ソーセージを乗せ…
と、気づけば朝から5枚食べたことも…」。
“美味しすぎる”問題もあるようです。
平岡直也(ひらおか・なおや)
新聞記者、出版社、放送局を経て、2020年4月「株式会社hasso.」を立ち上げる。企業や大学、地方自治体に「はっ、そう!」と思ってもらえるPR戦略を立案するほか、これまでの経験を活かし、フリージャーナリストとしても活動。池上彰氏と「池上彰と考える『死』とはなんだろう」(KADOKAWA)も上梓した。趣味は、「食べること」。仕事や取材で行った土地の料理と、“温泉”を必ず楽しむのがモットー。
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