8月13日。今日は月遅れ盆 迎え火の日
8月13日は、月遅れ盆の迎え火の日。盆のはじまりには「迎え団子」という団子を供えることがある。
供え物に用いられることが多い、和菓子の原点「団子」
縄文時代、まだ稲作が充分でなかった頃に一番身近だった椚 (くぬぎ)や楢(なら)の実はアクが強いためそのまま食用にすることはできなかった。そこで粉にして水にさらしアクを抜いてから、粥状や団子状にして加熱し食するという粉食の文化が 生まれた。これがいわゆる団子の原点である。
やがて米を搗(つ)いて加工する日本最古の加工食品ともいうべき“餅”が誕生するが、餅 は当時とくに神が宿る食べ物として大切に扱われていた。餅や団子は現代においても、和生菓子に欠かせないものであり、これらが和生菓子の原点であるといってよい。
(日本食糧新聞社『食品産業事典 第九版』(引用箇所の著者:全国和菓子協会 藪 光生))