今日は何の日

8月12日。今日は育児の日

毎月12日は神戸新聞社が制定した育児の日。子育てしやすい環境づくりに取り組むきっかけの日になるよう、願いがこめられている。

乳肉・油脂 今日のキーワード: ベビーフード

誕生から70年で凄まじい成長を遂げたベビーフード

ベビーフードは、1921(大正10)年、米国のレストランの主人が、自家用にピューレ状の缶詰食品を作り、これをクラップ社が限定地域ながら商業的販売 したことにより始まる。7年後の1928(昭和3)年、ガーバーが自分の経営する缶詰会社で本格的にベビーフード生産販売に着手、3年後の31年にはベビー フードが全米に普及拡大した。

日本では1937年に、米の粉砕品が発売されたのが草分け。ただ、その容器が缶入りで容量も500gときわめて大きく、今日の製品とは大分様相を異にしていた。製品内容が不明だが、粉末またはそれに近い状態で、使用時には「おもゆ」のような形で あったと推測されている。

1950(昭和25)年に缶容器で ビタミン強化混合食が発売され、内容も肉野菜、果実と初めて原材料が多様化したものが登場した。52年には湯を加えるだけで簡単につくれるフレークタイプの製品が、そして、56年には紙容器包装の粉末製品が、さらに、59年には果実や野菜、レバーなどの裏ごしの缶詰製品が発売され、その後固形物の入ったものも登場するようになり、現在のベビーフードに近いものが市場に出始めた。

60年代には各社から続々と新製品が出された。この時代に各社が積極的な品目追加を行った 結果、ドライタイプとウェットタイプという世界に類のない2 つのベビーフード群が日本の市場に定着した。

1968年に「果汁」、「かゆ」な どの乾燥品が火付け役となり乾燥ベビーフード」はこれまでの穀類中心から果汁、野菜、肉類にまでいたる品目が一気に増 加していった。同様に「びん詰ベビーフード」も品目を増やしていったが、「缶詰ベビーフード」 はこの時期から徐々に減少していった。

1971~74年は第二次ベビーブームだった。当時ベビーフード を使っていた母親には、今日ほどベビーフードに関する情報がなかったが、離乳食やベビーフードに関する情報、育児や栄養に関する情報をベビー雑誌からも得ることができるようになった。この時代は、母親の意識の変化を背景に、技術の進歩によって今までにない製品がつぎつぎと発売された。

84年には、フリーズドライ製法による製品が発売された。この製法は品質の変化が少なくシラスやブロッコリーなどの色をきれいに残して調理したい素材 が利用できるようになっただけ ではなく、使用時には湯を加えると素材本来の味、色、香りなどが味わえることから、幅広い食材を取り入れるようになり品 目も豊富になった。

87年には、カップ型のレトルトベビーフードも発売された。

カップ型容器を使用することにより、適度な大きさと固さの具が入り、開封が容易ですぐ食べられることで使い勝手をよくした。この頃、内容がイメージし

やすいようにと「ビーフシチュー」「ミネストローネ」「ツナドリア」といった料理名を商品名に用いるようになり、マスコミには「赤ちゃんにもグルメの味などと報じられてもいる。

90年代は、ベビーフードの成長期。背景としては、80年代に発売されたレトルトカップやフリーズドライがベビーフードに 何らかの抵抗感を感じていた母親の意識に大きく影響を及ぼしたこと、販売量の多いびん詰製品が消費者にとって求めやすい 価格になっていったことなどがあげられる。今日では、これらにペットボトル詰の飲料を加えて市場を構成している

(日本食糧新聞社『食品産業事典 第九版』(引用箇所の著者:沼尻光治、公益社団法人 日本缶詰協会 金村宣昭))

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