8月14日。今日はグリーンデー
8月14日は韓国のグリーンデー。恋人同士が森林浴をする日とされている。恋人がいない場合は緑色の瓶に入った焼酎を飲む。
日本の焼酎は、はるか彼方の国から原型が伝わった?
蒸溜によって香料をとる技術は、紀元前3000年メソポタミアに存在していたといわれるが、 醸造酒を蒸溜してアルコールをとり、飲料に供するようになったのは、西洋でも16世紀末以降と考えられている。中国では14世紀の元 の時代には醸造酒を蒸溜して焼酒を製造した記録があり、その製法は南蛮すなわち現在の雲南地方から伝えられたとされている(『居家必要事 類全集』)。
琉球とタイ国との交易は14世紀以前からひらけており、15世紀の尚真王時代の南蛮酒はタイ国より伝えられた蒸溜酒で、泡盛の原型といわれている。
南九州で焼酎の存在がはじめて記録にとどめられたのは、16世紀のなかばであり(鹿児島県揖宿郡山川町)、ポルトガル船が種子島に鉄砲を伝えた3年後のことである。南九州の焼酎は琉球より伝えられたものと考えられ、製造法は泡盛にその原型をみることができる。 しょうちゅうの蒸溜機は「らんびき」とよばれていた。これは ウイスキー・ブランデーの蒸溜機「アラムビック」と同様、ギリシャ・アラビア語源で、蒸溜缶の上にのせる冷却用のキャップ(al-anbiq)からきている
(日本食糧新聞社『食品産業事典 第九版』(引用箇所の著者:秋山裕一 ))