9月7日。今日はブラジルの独立記念日
9月7日はブラジルの独立記念日。1822年にポルトガルからブラジル帝国として独立した。
ブラジル政府の要請で工業化されたインスタントコーヒー
ブラジル政府の要請 を受けインスタントコーヒーの工業化に成功したのが、ネスレ社であった。コーヒー栽培は自然の気候条件に左右され、収穫に大きな波ができやすい。豊作になれば価格は暴落し、栽培農家は収穫したコーヒー豆を焼き捨てるしかなかった。1930(昭和5)年頃のブラジルでは空前の大豊作が続き、膨大な量のコーヒー豆が海に捨てられたり、貨車ごと焼かれていた。未曽有の危機に襲われたブラジル政府は、安定した農業経済政策樹立のため、問題解決の要請を行ったのである。要は、豊作時の過剰分を不作時の供給に回す手だての開発である。その要請に応えネスレ社が8年の歳月をかけて開発したネスカフェがスイスで発売されたのは、1938(昭和13)年4月1日のことである。
(日本食糧新聞社『食品産業事典 第九版』(引用箇所の著者:日本インスタントコーヒー協会 南雲哲彦))