10月25日。今日は新潟米の日
10月25日はJA全農にいがたが制定した新潟米の日。新潟を代表する米といえば、コシヒカリとこしいぶき。「いいお米、新潟 コシヒカリ こしいぶき」の語呂合わせに由来し、この日を記念日とした。
シェアナンバーワンのコシヒカリ
コメマーケットは過剰感を強める一方で、縮小パイの争奪戦による過当競争時代となり、コメ価格は年々下落傾向を強めていった。とくに流通規制緩和にともない農家直売が急増し、米穀卸を通じて販売するコメが減少するとともに単価ダウンが加速化、収益悪化に苦しむ企業が増加している。これが業界再編・淘汰にもつながり、最大手の神明は、本拠地の兵庫県を出て徐々に全国に拠点整備するとともに、03年には関東地区有力卸の日本マタイを傘下に収め神明マタイを設立。第2弾として翌04年、東京中央食糧の発行済み株式51%を保 有。05年には完全子会社化するなど関東地区の営業基盤を固めた後も中京地区や広島、静岡と拠点を整備し、2010年には三菱商事と資本業務提携を締結し資 本力を増強。海外展開にも乗り出した。そこで新食糧法施行時の95年3月には568億円だった売上げも、12年3月期には1,417億円と12年間で3倍近くまで拡大した。
一方産地側も「売れるコメ」 作りに努めるなかで、コシヒカリ生産量が増加し、11年産米のコシヒカリの作付けシェアは 37.4%。続く2位の「ヒノヒカリ」9.9%、「ひとめぼれ」9.4%、 4位の「あきたこまち」が7.7% と、コシヒカリ系が高いシェアを占めている。
(日本食糧新聞社『食品産業事典 第九版』(引用箇所の著者:佐藤路登世))