10月24日。今日はマーガリンの日
10月24日は日本マーガリン工業会が制定したマーガリンの日。マーガリンの生みの親であるメージュ・ムーリエ・イポリットの誕生日(1817年10月24日)にちなむ。
普仏戦争がきっかけで生まれたマーガリン
マーガリンは1869年フランスで発明された。当時のフランスはプロシア(現在のドイツ)との普仏戦争により、バターが欠乏状態になっていた。そこで、 ナポレオン3世は懸賞金を出して、バターの代用となる油脂食品を募集した。これに応えてメージュ・ムーリュエという化学者がバター類似食品をつくるのに成功したのがマーガリンの始まりである。
マーガリンという名称は、脂肪の粒子が真珠のように光り輝いたことから、ギリシャ語の真珠を意味して付けられたといわれている。マーガリンは発明されたフランスでは産業として伸びず、1871年ころから生産を開始したオランダで発展し、次いで1895年にイギリスで生産されるようになり大発展をとげた。 アメリカにマーガリンが導入されたのは1874年である。当時アメリカは内戦後の大不況下であったが、マーガリンの製造方法を大幅に改良して大量生産に成功し、酪農業界の抵抗を受けながら生産量を着実に伸ばしていった。
マーガリン類は今では世界の多くの国で生産されている。
(日本食糧新聞社『食品産業事典 第九版』(引用箇所の著者:公益財団法人 日本食品油脂検査協会 丸山武紀))