2月11日。今日はわんこそば記念日
2月11日は「わんこそば全日本大会運営委員会」が制定したわんこそば記念日。毎年岩手県花巻市で「わんこそば全日本大会」が開かれる。
めんは「そば切り」、植物は「そばむぎ」
そば(蕎麦)は、植物のそばとめんのそばの両方を意味しているが、そばめんは本来、「そば切り」と称していた。すなわち、そば粉をこねて生地を延ばし、包丁で細く切っためんを意味した。江戸末期になって、そば切りを単に「そば」と呼ぶようになったようである。
一方、植物の「蕎麦」も、当初は「そばむぎ」と読まれていたとされる。「蕎」だけでそばと読むが、そばの実を表す意味で麦の実にまねて「そばむぎ」としたという説がある。
10世紀の延喜時代の『本草和名』に「曽波牟岐」の名がみられる。そばむぎと呼ばれたのは、そばの実は、尖った角を意味する稜が3つある、尖った形をしていたからである。そのことから「角麦」、「稜麦」の字も当てられている。
「曽波」は、ものの端を意味する傍・側というそばの両言葉にも通じる。「牟」は大麦を意味し、「牟岐」「そば切」 は大麦・小麦の総称である。
(日本食糧新聞社『食品知識ミニブックスシリーズ 乾めん入門』安藤剛久)