2月12日。今日はレトルトカレーの日
1968年2月12日、大塚食品工業株式会社(現在は大塚食品株式会社)が世界初のレトルト食品「ボンカレー」を発売した。
グルメ化するレトルトカレー
レトルトカレーが1968年(昭和43)年に市場に現れた。導入期では、その簡便性だけが追求され、あたためるだけで簡単にできるという商品イメージが定着していたが、昭和50(1975) 年代中半からしだいに払拭され、50年代後半から簡便性+おいしさが加わってきた。これはグルメ化本物志向に対応して、簡便性から中味(品質)へと消費者の価値感が変化してきたことによる。
〈中略〉
家庭用のレトルトカレーを少し長いレンジでみてみると、名店またはご当地ものの、いわゆるコラボレーションレトルトカレーの隆盛、それに続いてキーマカレーが人気を博し、最近はグリーンカレーなどのエスニックカレーが人気を引き継いでいる一方で、肉などの具材にこだわったレトルトカレーやカロリーオフを謳ったレトルトカレーなども好まれているようだ。このようにレトルトカレーはトレンドの変化が速く、メーカーも消費者の嗜好を汲んで半歩も一 歩も先んじた形にして提案するというサイクルを、スピード感をもって回転させていく必要があるだろう。
(日本食糧新聞社『食品産業事典 第九版』(引用箇所の著者:エスビー食品株式会社))