3月12日。今日はだがしの日
3月12日は全国の駄菓子メーカー等で結成された「DAGASHIで世界を笑顔にする会」が制定した、だがしの日。3月12日は菓子の神様として知られる田道間守公の命日とされる日である。
菓子の発祥
私たち人類が地球上に出現した時から、食べものや菓子の歴史は始まる。生物の世界が、弱肉強食と知恵との共存であることからも当然考えられることであるが、人々は、自らの生命維持の本能から、野山にできる木の実(古能美)や果物(久多毛能)、穀類、川や海で捕れる魚介類、手づかみや簡単な武器で捕獲する鳥獣類を食糧としていたことは、論をまたないところである。
これらは、ある時は主食に、ある時は間食に食される一方で、季節による変動を体験することや余剰物の有効利用を図ることに気付き、天日乾燥や焼いたり煮たりする簡易加工を行って、貯蔵あるいは携行するようになったことは、多くの遺跡や史蹟からも推定できる。このようなことから、形やイメージこそ違うが、主食以外の食の楽しみとして、現在の菓子と同様な食べ方のものがあったことは、疑う余地がない。
(日本食糧新聞社『食品知識ミニブックスシリーズ 菓子入門』早川幸男)