5月1日。今日はカルフォルニア・レーズンデー
5月1日はカリフォルニア・レーズン協会が制定したカルフォルニア・レーズンデー。5月はレーズンとなるぶどうの実が付き始める時期であり、その最初の日が記念日に定められた。
カルフォルニアにレーズンが渡るまで
18世紀までに、時の女王イザベラの命を受けメキシコに渡った宣教者たちは、宗教の布教だけでなく、聖餐用ワインを作るためのぶどう、レーズン用のマスカットの栽培法も伝授していった。
18世紀にはスペインの宣教師たちはメキシコからカリフォルニアに移り、そこでワイン用のぶどうの栽培法を農夫たちに教えて回った。
エジプシャン・マスカットとよばれたレーズン用のぶどうが育っていたサン・ディエゴ地域は水源が豊富とはいえず、生産者たちは北上し、ついに最適の地サン・ホワキン・ヴァレーにたどり着いた。時は1851年である。 このサン・ホワキン・ヴァレーは太陽の光に恵まれ、栽培期間には高温が長く続き、そして 100年以上にもわたる灌漑施設の整備によりシエラ・ネヴァダ山脈からの豊富な水量を得られるという、世界でももっとも肥沃な土地の一つになっていた。
1976年に、カリフォルニアでは、品種改良の結果、皮が薄く、 種なしで甘くおいしい、レーズンの生産に最適なぶどうが誕生した。それは、スコットランドからの移民者、ウィリアム・トンプソンが紹介した、「レイディ・リカヴァリー」と名づけられたトンプソン・シードレス種のぶどうだった。
現在、カリフォルニア・レーズンの多くは、トンプソン・シードレスやフィエスタ、セルマビート、ドゥバインなどのビニフェラ種のナチュラル・シード レスぶどうから作られ、フレーム・シードレスやブラック・コリンズなどの、ぶどうからもレーズンは作られている。
(日本食糧新聞社『食品産業事典 第九版』(引用箇所の著者:カリフォルニア・レーズン協会 ))