ワケありの盛り付け:ハンバーグにだしを注ぐ新発想
●ひつまぶしヒントにサッパリ食べる
東京・東銀座のハンバーグ専門店「挽肉屋 神徳」。ランチタイムは連日、16時の終了間近まで行列の絶えない繁盛店。今回紹介する「和出汁ハンバーグ」では、ハンバーグにだしを注いで食べるという“ひつまぶしスタイル”を提案。女性や年輩、さらには訪日客にまで人気を呼んでいるという。
「さっぱりと食べられるハンバーグメニューを作りたかった」と店長の森本健太さんは開発の動機を説明。ハンバーグはとかく肉肉しさをアピールしがちだが、「今日はあっさりしたものを食べたい」という真逆のニーズに目を付けたことが開発のアイデアにつながった。
器にハンバーグ、白飯、蒸し野菜がまとめて盛り付けられ、その横には和だしが入った南部鉄器の急須と空の湯飲みが添えられる。最初はそのまま食べ進め、和だしは湯飲みに注いでお吸い物として利用。好みのタイミングで和だしをハンバーグの皿にたっぷりと注いで食べる。鰹節と昆布の合わせだしはハンバーグの脂をほどよく洗い流して軽い味わいに味変。白飯や蒸し野菜もだしのうまみが加わって雑炊&おひたしに。サラサラとのど越しよく食べられるので暑い時期の食欲増進に好適だ。
姉妹品の「出汁カレーハンバーグ」ではだしにスパイスを配合し、カレーではなく“カレー風味のだし”を開発。スープカレーとの差別化に成功している。
●店舗情報
「挽肉屋 神徳」
所在地=東京都中央区銀座3-11-16 VORT銀座イースト1階